JR東日本キハ48形「びゅうコースター風っこ」仕様車 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

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日本にはいくつかの場所でトロッコ列車が走っていますが、そのほとんどが客車列車であり、気動車のトロッコ列車は珍しいような気がします(先例としては故高千穂鉄道のTR400形、現在のJR九州キハ125形400番台がいますが)。

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そんな希少な気動車トロッコ列車がキハ48形を大改造したジョイフルトレイン「びゅうコースター風っこ」です。かつてキハ40系列のたむろ場所であった小牛田運輸区に在籍しており、「リゾートみのり」とともに小牛田に残った唯一のキハ40系列です。この画像だけ見ると、あまりキハ48形には見えないですね(笑)

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気動車である利点を生かしてJR東日本管内様々な所に出没しており、大糸線に入線したこともあります。時々DLとELのプッシュプルでの運転となりますが、趣味的にはおいしいとは言え気動車である利点とは?(^^;;  生まれつき鈍重なキハ40系列故でしょうか。今回は「風っこ烏山夕涼み号」での運転時に取材しました。中々トロッコ列車を夜に走らせるのは例がありませんが、夏の夜に田畑が広がる地方交通線をオープンタイプのトロッコ列車が走るとどうなるかと言うと、「夏休みの課題が出来上がるのでは」と言うくらい車内がすごいことになります(^^;;

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車内です。トロッコ列車ではお馴染みのウッディかつワイルドな雰囲気を全面的に押し出しています。

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ドアです。こちらは改造前の雰囲気を残した一枚引き戸となっています。違うところと言えば、ウッディな雰囲気を重視したのか茶色の化粧板が貼られたことですね。キハ40系列としては進歩してるかも。

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車端部です。しかしここはどうでしょう、下部にすのこのような柵があるとは言え、ステンレスが全面的に支配しています。味気もへったくれもないでしょうに…。

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そして隣の車両の車端部。寒い地区を走るトロッコ列車ならではのアイテムが右に見えますがそれはまた後程。こちらは一部が緑に塗装されていますね。

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最前面です。この時は通常仕様のキハ40形によるプッシュプル運転だったため仕切り扉が開いています。その向こうの車両も中々ファンキーなヤツですが…(笑)

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天井です。化粧板や冷房などはゴッソリ取り払い、車体を支えるフレームを露出した状態としています。この辺りはトロッコ列車としてはよく見かけるケースを地で行きます。照明は2列配置されており、所々に虫取りが吊るされています。効果なんか期待すると泣きを見ますよ(笑)  改造前の荷棚は全て撤去されたようです。

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側面です。運転時は夏真っ盛りだったためフルオープンとなっていますが、雨天時を考慮してビニール製のロールカーテンが備わり、冬季の運転にも対応するためガラス戸をはめ込むことも出来ます。柱は2ボックスにつき一ヶ所入っています。

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座席です。これまたトロッコ列車のセオリーに則った木製のボックスシートが並びます。

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4人組ボックスシートとなっています。何気にセミハイデッキ仕様となっているのがミソ。足元に配管が残っているのが「あーキハ48だなぁ」と思うところですが、以前より小型化されている気がしないでもありません。座り心地は求めるべくもありません、トロッコ列車は乗車時間が1時間前後に設定されているのがほとんどなので、黙って五感をフル活用して楽しみましょう。

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ボックス間にはテーブルが設置されています。通路側にのみ据え置き式のドリンクホルダーが設置されています。

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車椅子スペースです。手すりと固定用具が備わっています。ステップはどうするんでしょうね…。

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その隣には介助者用とおぼしきロングシートタイプの補助椅子が設置されています。ここを見ていると、ボックスシートがやけに立派に見えるから不思議です。

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ちなみにこの座席、折り畳み式で跳ね上げることも出来ます。配管はここまで伸びており、吹き出し口もあるので冬季でもある程度は耐えうると思います。

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荷物置き場です。荷棚を総撤去しているため、大きな荷物はここに置くことになります。

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ゴミ箱です。据え置きタイプで、飲料系とその他で分別されています。右下にはJRマークが入っています。

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トイレです。ジョイフルトレイン化の際に洋式化の上バリアフリー対応となっています。最近はトイレの洋式化もこなれたものですねぇ…。

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寒冷地での観光列車ではおなじみ、ダルマストーブです。登場当初からあるものではなく、後年のリニューアル時に増設されたものです。壁側には道具掛けが備わり、各種道具が並べられています。冬季に稼働しているところを見てみたいものですね。

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