和歌山電鐵2270系「いちご電車」仕様車 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

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今やミケネコが集客の中心となっているような気がする和歌山電鐵ですが、色んな意味で全ての伝説はここから始まったのではないかと思っています。2270系をリニューアルした「いちご電車」です。

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終点の貴志駅がいちごの産地として有名な場所だったためにテーマとして選ばれたとのこと。

 

デザインは今や全国でお馴染みとなったドーンデザイン研究所の水戸岡氏なわけですが、全国に同じような見た目の内装が登場するようになった観光列車の草分け的存在でもあります。・・それにしても、なぜ連結器が変な方向を向いているのでしょう。少し前は上の画像のようにしっかり前向いてたのに‥。

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対象は2270系のトップナンバーで、かつては廃止前の南海カラーでしたが、白と赤の明るい塗装となりました。クーラーカバーにまで塗装が施されています。

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そして、各所にごてごてとロゴや文字が溢れているのはいつものこと。

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車内です。以降に登場したリニューアル車と比べると、パーツ単位では従来のものが多く残っていますね。こちらは貴志方に当たります。

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こちらは和歌山方の車内。座席のモケットが異なります。南海ズームカーが出自のため、2ドアロングシートとなっています。

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車端部側のドアです。化粧板が赤いものに貼り換えられています。ワンマン運転を実施している貴志川線、転用に際して設置された整理券発行機は特に手が加えられないままとなっています。

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運転台側のドアです。両開きドアから片開きドアになり、位置も運転台側に移設されています。

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和歌山方の車両の車端部です。こちらは座席周りを中心に大きく手が加わっています。仕切り扉は無く、幅広の貫通路で結ばれています。全列車がワンマン運転なので好都合ですね。

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貴志方の車両の車端部です。右側には何やら通勤電車では見慣れたアイテムがありますね…。

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最前面です。2270系化前は直後に座席があったと思われますが、ドアを移設したため印象が異なります。それ以外にも、ワンマン運転のために運賃箱の設置等様々な改造が行われています。

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右上には日本鉄道賞の特別賞受賞プレートが貼り付けされています。

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天井です。吊革が木製のものになっていますね。冷房吹き出し口や照明、網棚等は南海時代と変わりません。そうそう、吊り広告はいちご電車関係で揃えられています。

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天井その2。車端部には新たに飾り照明が設置されています。

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窓です。一段下降窓で、日除けは爪を引っ掛けるロールカーテンタイプ、材質は簾調ですね。この手の材質となると地方ローカル線としては維持が難しそうですが、和歌山電鐵になって結構経ちますが特に破損もしていないので、しっかりメンテナンスが行われているようです。

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座席です。ズームカー時代よりも更に長いスーパーロングシートとなっています。18人掛けと言った所でしょうか。

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座席中央部をクローズアップ。間2箇所に肘掛けが入っており、思ったよりもロングシートの長さを実感することもありません。

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こちらモケット違い。座り心地は南海時代のそれで、背ズリはプニプニ、座面はフカフカです。

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車端部の5人掛けです。こちらは座席をゴッソリ置き換えてしまっています。見た目としても木のベンチに薄い座布団を置きました、と言ったものですが座り心地もそれを裏切りません。ミトーカクオリティ発動の見た目だけでどうしようもない座り心地、更に台車直上となる床上環境もあいまってドア間の生え抜き座席と比べると天地の差があります。何の嫌がらせじゃこりゃ。とは言え、一部にはテーブルが設置してあり、飲み物や軽食を置くにはいいですね。

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向かい側の車椅子スペースです。テーブルが設置してあり、横のドアから入ると確実に面倒な収まり方をしないといけないのにはとりあえず目を瞑るとして、隣のロングシートと同じ環境を提供しようとしたのは気配りですね。

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貴志方の車端部にある収納スペースです。アテンダントさんが乗ってるわけでもなく、一体誰が使うのでしょうか…。

 

 

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