能勢電鉄5100系 5146・5148F | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。


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親会社で新車の増備が続く一方、中には新製から50年を経過した車両も出てきた能勢電鉄。車両の更新が急務とされている中、宝塚線の新車投入で余剰となった5100系が4両編成となって続々と譲渡されています。とは言え5100系も登場から40年が経過しており、登場時は「オールドルーキー」という半ば自虐的な謳い文句で走り始めました(笑)

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今回ご紹介するのはかつて阪急の5146Fとして活躍していたグループで、先に譲渡された5136F同様、4+4の8両編成で組んでいたものを再度分割の上4両編成×2本としています。

 

ちなみにこちらが阪急時代のカット。反対側の先頭車、5147号車と5148Fの5148号車は、阪急時代に中間に連結されていた関係から登場当初の前面(こちらを参照されたい)となっていましたが、阪神車両メンテナンスでの改造を機に上の6000系顔へと改造されました。うーん徹底されてますね・・。

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車内です。阪急時代にリニューアル工事を受けており、能勢電鉄移籍後もそのままの内装を維持しています。能勢電鉄ではこの色使いの車両は初めてとなりますね。

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焦げ茶色の化粧板が印象的なドアです。窓が下方向に引き下げられており、自然豊かなのせでん沿線の景色を存分に楽しむことが出来ます。

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左上にLED表示機が設置されたドアです。千鳥配置で、先に登場した5136Fと5138Fにも該当します。阪急時代には表示下のスペースに路線図を貼り付けていましたが、のせでん移籍後は剥がされています。路線図有りの状態に慣れている身としては少し物足りなさを感じてしまいます。

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車端部です。焦げ茶色の化粧板はこちらにも使用されています。ちなみに、中間車にはイベント利用時に使用するコンセントが設置されています。定期列車での使用は考慮されていないと思いますので、言及はここまでとしておきましょう。

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フリースペースを有する車端部です。そうそう、親会社では視認性の観点から優先座席のモケットを順次ワインレッド色に貼り換えていますが、のせでんでは基本的にモケットは現状維持のままで行くみたいです。

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最前面です。阪急時代と変わらず大きな仕切り窓となっていますが、車掌台側に機器が追加されたため前面展望は少し厳しくなってしまいました。

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先頭車に貼り付けられた各種プレートです。アルナでリニューアル、阪神車両メンテナンスで転用改造がなされた経歴があります。

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天井です。照明はカバーの掛かったもので、移籍直後は蛍光灯でしたが程なくしてLED灯に交換されています。冷房吹き出し口はスポットタイプ、阪急でも冷房車としては初期にあたる車両で効きもイマイチなため、ローリーファンが設置されています。

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伝統の一段下降窓です。日除けはリニューアル時にフリーストップ式のロールカーテンに交換されており、アルミ鎧戸時代のスペースを使用しているため上昇式となっています。のせでん移籍時に生地が交換されており、5136・5138Fとは柄が異なっています。能勢の里山というよりは富良野の丘みたいな感じですね(笑)

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優先座席の日除けです。日除けにも優先座席の表示が入っています。

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座席です。ドア間は1500系よりも1人少ない7人掛けとなっています。当時の阪急梅田駅の構造上の問題から増結が出来なかったために立ち席スペースを少しでも増やす必要があったためこのようになっています。

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車端部の座席です。やはり1500系と比べるとドア横のスペースを広げているため座席幅は狭くなっており、実質4.5人掛けと言ったところがありますね。座り心地は座面は安定のスプリング感ですが、背ズリは薄く切り立っています。やはり背ズリを薄くすることで通路部分を広くしようとした結果なのでしょう。

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フリースペースです。握り棒のみの付帯設備でそれ以上の設備は有りません。ちょっとした立ち席スペースみたいなものも兼ねているんでしょうね。

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最後に乗務員室内、運転台です。2016年6月に今津北線に活躍の場を移した阪急の5010Fのように運転台の化粧板がブラックとなっており、のせでんのワンマン運転に対応した機器も追加されています。マスコンだけはいつになってもアイスグリーンなんですね…。

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スタフをアップで。今やスタフもタブレットの時代ですか…。

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温度計です。ご丁寧に社章ものせでんのものに貼り換えています。さすが…。