JR西日本213系 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。


かつて本四備讃線で快速マリンライナー(←備讃ライナー)として活躍したのが213系です。現在その任務は223系5000番台とJR四国5000系に託し、特徴あったパノラマグリーン車は試験車に改造された1両もあったものの全て廃車、普通車については先頭車化等の改造を行い2~3両となって岡山地区の普通列車に使用されています。


画像がその改造車です。


デザインこそ元々先頭車であった車両に合わせていますが、鋼体を継ぎ足した為不自然に白い前頭部、合わせて見事な切妻…。国鉄419系電車から続くJR西日本の食パン化改造車の系譜を今に受け継ぐ車両です。



またそれ以前にトイレの増設工事も行われており、ステンレス車両なので窓を埋めた後がバッチリ残っています(^^;;

 

先頭車化改造された車両は、何を思ったかドア間にあります。



お、トップナンバー。


マリンライナー撤退後、自身発祥の路線である宇野線のワンマン列車としても運用されます。

 

主役であるマリンライナーの定期運用からの撤退後は岡山エリアの普通列車としてうだうだ走っていた213系ですが、彼らにちょっとした転機がやってきました。

 

それは宇野線の利用客増加に合わせて、彼らにとって久々の定期快速列車が設定されたこと。岡山-茶屋町間の普通列車はマリンライナーを除くと113系や115系で占められていた中で、当該区間の定期運転も拡大される形になりました。

 

運転はお昼の2往復のみ・通過区間は妹尾-茶屋町間だけですが、かつての備讃ライナーをほうふつとさせる走りを見せてくれます。「どうせなら、そのまま宇野にまで行かせてくれ!」とも思ってるかもしれませんが(^^;; あくまで茶屋町・妹尾辺りからの着席需要に応えた列車なのでしょう。



車内です。最近全車が体質改善工事を受けています。近年末期色の115系が大量に出現している中、車内も黄色が強いものになっています。何ともはや…。


ドアです。体質改善により握り棒が黄色になり、ドア端にもイエローテープが追加されました。またドア上にはLED表示機が設置されていますが、どの列車に乗っても一つも表示されていなかったんですよねぇ…。偶然だとは思いますが…。


ワンマン運転対応車のドアです。整理券発行機が追加されています。
 

車端部です。仕切り扉が窓が大きいものに交換されて見通しがよくなった一方、やはり化粧板は省略されています。


ワンマン運転対応車の車端部です。新たにフリースペースが設けられています。消火器は仕切り扉の幅にかかるように張り出しており、うっかり蹴ってしまわないか少し心配では有ります。


トイレのある車端部です。こちらはワンマン運転非対応車のみの存在です。


最前面です。左側は展望に配慮したと思われる窓の大きさですが、現状座席は117系よろしくボックス配置となっています。立ちながらであれば多少は楽しめるでしょう。


ワンマン運転対応車の最前面です。運賃箱等も含めて、ステンレスのバリケードが形成されています。


天井です。カバー無しの蛍光灯は相変わらずですが、周りの景色は大きく様変わりしており、吊革を中心に黄色が非常に多くなっています。


窓です。2枚一組の下降窓で、日除けは爪を引っ掛けるロールカーテンタイプです。体質改善工事に伴い、生地が交換されています。また優先座席のステッカーは関西地区でも見られるそれですね。


座席です。ドア間に転換クロスシートが整然と並びます。 何となく、117系と221系を足して2で割ったような感じです。そう言えば転換クロスシートの歴史的には過渡期にあったということでしょうか。


体質改善工事施工後モケットが225系と同様のものになり、持ち手も黄色になっています。窓側の肘掛けが残っているのが嬉しいですね。 座り心地ですが、背ズリが思ったよりも薄くかなりスカスカです。ヘッドレストカバーは従来ビニールのフルカバータイプでしたが、体質改善工事後は223系以降と同様のものになっています。


ドア間は全席転換クロスシートのため、ドア横には衝立が設置されています。足元が埋まっているので少し窮屈かもしれません。

 

 


最前面に配置されているボックスシートです。先述の通り、乗務員室側は転換クロスシートを固定して使用しています。かつては転換できたのでしょうか…。

 

ドア側の座席は独自設計の固定クロスシート。形状も自然に作られているため、座り心地は悪くないです。画像は優先座席、ヘッドレストカバーが緑色のデザインとなっています。



トイレです。大型化されており、車椅子利用にも対応しています。


向かいのフリースペースです。3ドア車と比べてドアが中央に寄せて設置してある関係でスペース自体も広々としています。


そしてこちらがワンマン運転対応車のフリースペースです。付帯設備として握り棒とヒーターが設置されています。


ワンマン運転対応車のトイレです。どういうわけか車端部ではなくドア間に設置されています。返す返す、なぜこうなったのでしょうね?


向かいにはこれまたフリースペースが存在します。一見狭く見えますが、車端部のスペースが広いだけです(笑)


乗務員室直後と車端部に設置された転換クロスシートは固定されているため、画像のような表示があります。


こちら、体質改善工事前の213系です。表示が幕のままで、当時は「普通」と表示していました。


当時の車内です。マリンライナーに使用されていただけあって、モケットも濃い青色でした。


その座席です。ヘッドレストカバーがフルカバータイプでした。

 

オマケ的に、唯1両が残っていたパノラマグリーン車がこちらでして、試験車両「U@tech」として時折本線にも顔を出して試験走行を行っておりました。なお、車内には当時のグリーン席がロングシート方向に固定され残されていたようです。

 

 

 

 

 

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