現在富士急に車籍を持つ系列で、唯一の自社発注車となっている5000形です。高運転台に正面上部に設置された方向幕など、どことなく国鉄チックな雰囲気がただよう前面になっています。現在「トーマスランド号」となっており、そのラッピングが全面に施されています。事故廃車となった3100形の代替車両として登場したため唯1本のみの存在ですが、「トーマスランド号」となったおかげでしょうか、固定スジで普通列車の運用に就いているので、ホームページにダイヤが載っていることもあり乗車は容易です。ただし検査の時は代走となります、泣いてください。
車内です。内装も見事にトーマスにジャックされています。子ども連れを中心に人気だそうで・・。
車端部です。・・うん、何か見えてますね(^^;; 基本的に仕切り扉は開きっぱなしで固定されているようです。
最前面です。高運転台のため眺望は期待薄ですが、子どもに関してはとっておきのアイテムがあります。それはまた後ほど。
天井です。昭和50年代、地方私鉄としては意欲的とされた冷房付き車両となっています。この点が評価され、ローレル賞を受賞しています。天井にも青空をイメージしたラッピングがされていますね。
側面には二段窓がずらりと並びます。二扉ということもあり、国鉄急行型車両のように見えます。日除けは爪を引っ掛けるロールカーテンタイプ、生地にはやはりトーマスとなっています。
座席です。まずはドア間ですね。ボックスシートが整然と並ぶ姿はやはり国鉄急行型車両を彷彿とさせます。ただ座席自体は近郊型電車のそれですね。窓側に肘掛はありません。国鉄型車両と共通の部品を使うことにより、車両の製造費をなるべく抑制しようとしたためだそうな。座り心地も113系などのそれと変わりません。違う点といえばモケットの材質だったり、トーマスのカバーがかけられていることでしょうか。
ドア付近はロングシートとなっています。袖仕切りは簡易なパイプ式となっています。座り心地はクッションが利いたものです。長時間の乗車では着座ポイントが定まらずに座り直しがいりそうです。
最前面の座席です。高運転台の5000形ですが、ここに子ども用として模擬運転台が設置されています。元々はボックスシートが設置されており、乗務員室仕切り側の座席を撤去の上新設したようです。残りのボックスシートの片割れは、保護者席的な役割を果たしているようです。
マスコンやブレーキレバーも割としっかり作られています。トーマスの帽子も置かれていますね。
車椅子スペースです。元々ボックスシートがあった場所で、それを1組撤去してスペースをひねり出しています。それでも先述の通り、ボックスシート背ズリの背面だけが残っているという状況です。新しい袖仕切りを作るのが面倒だったのでしょうか・・。