富士急2000形 | 車内観察日記

車内観察日記

鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。


かつてJR東日本の首都圏対甲信越地区のジョイフルトレインとして活躍していた「パノラマエクスプレスアルプス」(以下PA)、引退後は直通運転を行っていたのと、展望の良い特急専用車両が欲しいと思っていたこともあり、富士急へと譲渡されました。塗装はなにやらものすごいことになって帰ってきましたが(^^;; 先日第2編成が引退しましたが、PA塗装に復刻されていましたね。


運用は「フジサン特急」に限定されています。ホームページに運用が載っていますが、検査時には予備が無いこともあり、一般車での代走となります。1200形が特急「ふじやま」として運用にに入っていましたが、時にロングシート(←!!)の6000系で運用されているようです。特急料金は割安になるとはいえ、げに恐ろしき落差。


側面にもたくさんの富士山が描かれています。


PA時代は3+3の6連での使用を考慮して中間には貫通型先頭車が入っていました。ちなみに、この車両が全国で最後まで残った国鉄直流急行形電車でした。高運転台の前面にどことなく名残が見えますね。


富士急自慢の3列車が並びました。


それでは参りましょう、このドア幅、出自が急行形電車であることを物語っていますね。それにしても、ジョイフルトレイン化されてもステンレス仕上げなんですね。


ゴミ箱もこの通り。上から紙を貼り付けています。


トイレです。ドアの化粧板が木目調になっています。


洗面台です。ブラックでシックに、鏡は丸くおしゃれに行っています。


車内です。ジョイフルトレインらしく、大きい窓が気持ちいいです。


車端部です。ここだけ見ると、逆に急行形の面影はありません。


こちらは自販機が設置されている車端部です。


デッキ仕切り部にはテレビモニタが設置されています。LCDでないあたりが時代を感じさせますが、当時は最新鋭の備えだったのでしょうね。


自販機です。伊藤園の自販機が車内に、というのも中々無いですね(笑)


天井です。中央の冷房は少し張り出した形で、その両側に照明が配置されています。真ん中にはダウンライトが等間隔で設置されています。


窓です。前述の通り大型の固定窓になっています。これで富士山もバッチリ見えますね。


座席です。リクライニングシートで、そのシートピッチは超弩級、前の席に脚が届きません(^^;; 元々改造前はボックスシートが配置されていたわけで、窓割をいじらずに座席を置けばまぁそうなるわな、と。単純に見ると着席定員は半減しているわけで、最近の富士山ブームも手伝って座席数の少なさは気になるところです。座り心地はジョイフルトレインらしく程よい柔らかさ、元グリーン座席だけあります。ちなみにPA時代はインアームテーブルを装備していましたが、現在は開口部にビスが留められ開かないようになっています。


車椅子スペースを想定したであろう区画です。あ、忘れていましたが、座席部分はセミハイデッキ化されています。車椅子、ハイデッキ部分に乗せるんでしょうかねぇ・・。


中間車にある個室部分です。


中にはソファがあり、6人まで利用することが出来ます。


空調が設置されていないのか、扇風機が設置されています。おいおい(^^;;


指定席扱いの展望車へと参りましょう、天井です。こちらにも扇風機がありますが、しっかり冷房もあります。


座席です。自由席扱いのほかの車両と同じですが、ボックス配置でセットされています。その気になれば回転も可能ですね。取材後に知ったのですが、この車両のインアームテーブルは使用可能なんですね・・。


さて、展望席部分です。ここだけ見ると国鉄~JR初期に見られたバブリーな時代を感じるジョイフルトレインの雰囲気を楽しむことが出来ます。


車内中央付近に配置されたソファ席です。富士山側を向いており、ここの窓は更に面積が大きくなっているので展望は抜群、パノラマエクスプレスの名は伊達ではありません。


もうひとつフジサン特急の目玉、展望席です。運転台は上部に配置されているため、線路を間近にした前面展望を楽しむことができます。


座席は小ぶりな上にシートピッチもかなり切り詰めています。何でも、交代して座って欲しいという思いからわざと居住性を悪くしているそうな。でも、実際問題中々変わってはくれませんよねぇ・・。一番乗車が肝心です。


前面からの眺め。遮光性を考慮したか上部はカラーフィルムが貼られています。


JR東海から移籍した371系改め8100系が導入され、引退後はパノラマ先頭車1両が静かに余生を送っています。

 

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