長野電鉄1000系 | 車内観察日記

車内観察日記

鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

 


ここは小田急新宿駅でしょうか、いや、もうそろそろ飽きてきているとは思いますがお付き合いください、長電長野駅です(^^;; 80年代後半から90年代の小田急ロマンスカーの筆頭といえば、HiSEこと10000系だったように思います。子どもが読む電車の図鑑には、必ずといって良いほど登場していたと記憶しています。


そんなHiSEですが、バリアフリー化が困難であったことと50000形VSEや60000形MSEが登場したことから置き換えの対象となり、2012年に長野電鉄へ譲渡され1000系として活躍し始めています。

 

「ゆけむり」の愛称で、A・B各特急として走っています。

 

乗務員室を見ると…室内の電灯も懐かしさを感じる暖色系のカバー付き蛍光灯が付いていることが分かります。
 


それでは参りましょう、デッキドアです。製造されたのはバブルも終焉が近づきつつあったもののまだまだイケイケの時代、ハイデッカーやダブルデッカーなど、とにかく高い位置からの展望はステータスと思われていた時代でした。その流行を反映するかのように、この車両もハイデッカーで製造されており、乗車時にはいきなり数段の階段を登ることになります。これがバリアフリー化に対応できなかった理由の一つなんですけどね・・。ドア自体は折り戸式になっています。

車掌室です。デッキに残っている設備としてはこれが唯一の存在です。こちらも折り戸式ですが、全面ガラス張りとなっています。
 


最前面、展望席付近に関しては、ハイデッキではなく通常の高さから入ることが出来ます。車椅子対応が全く出来ないかと言われればそうでもないようです。それにしても、扉の窓が小さいですね・・。

そして客席への階段を上ります。ここは特に仕切り扉などはなく、展望に配慮したガラスで仕切るに留めています。
 


その仕切り下には非常用のはしごが置かれています。

その反対側には、車椅子の方の介助用の補助椅子が設置されています。
 


開いてみました。一般座席と同じモケットが貼られています。しっかりと背ズリも出てきますね。


車内です。小田急時代と変わらぬ姿で活躍しています。

デッキ仕切りです。喫茶店を思わせる全面あめ色ガラス張りの仕切り扉が時代を感じさせますね。

 


車端部です。こちらは仕切り扉が片開きとなっております。この上にはLED表示機があります。表示出来る文字は6文字が限界と言ったところでしょうか。

 


天井です。冷房吹き出し口とカバーがかかった照明、これだけの非常にシンプルで飾らないデザインとなっています。


窓です。固定窓となっており、日除けは横引き式のカーテンです。少し高い視点からの展望が出来ます。隣に停車中の8500系と比べても、アイポイントの高さが分かるかと思います。

座席です。「ロマンスカー」伝統の回転クロスシートです。回転は座面を少し起こしてやるとストッパーが外れて回転できるようになっています。

 


この時期の特急用車両にしては珍しくリクライニング機構が有りません。「背ズリにある程度の角度をつけているから」というのが言い訳だそうですが、それを良しと取るかどうかはそれぞれ見解が分かれるところであると思います。

 


テーブルは窓側に折りたたみ式のものが備わっています。表面に木目を貼ったおしゃれなものですね。グループ利用にも対応できますが、窓側席はかなり狭そうですね・・。

続いて展望席へと参りましょう。現在に至るまで、一部を除いて小田急ロマンスカーのアイデンティティの一つであるといえます。
 


栄光のブルーリボン賞受賞プレートも残っています。小田急時代は全列車全席指定席でしたが、長電では朝夕に限って全席自由席のため、早めに並んで一番乗車を果たせば誰でも迫力の前面展望を楽しむことが出来ます。9時~17時までの間はこの区画を含めて先頭車が指定席となりますが、最後尾車両は自由席のままとなります。

 

窓は側面も大きくなっています。ここ、照明は間接式になっていますね。

 

ドアとの間にはマガジンラックがあり、車内販売されている商品の案内なんかもあります。

座席です。一般座席と同じものを使用しています。

 


後部の席からでも展望が得られるように、床面に傾斜がつけられています。座り心地自体はハイデッカー区画と変わりませんね。

ドア横には運転席へ上るための台が設置されています。


今ではりんご畑の中をのんびりと走ります。

 

 

 

 

 

 

 

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