JR北海道キハ261系 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。


登場当初から「スーパー宗谷」専属の特急用車両がこのキハ261系です。「蒼い弾丸」シリーズの一員ですが、青の色調が少し薄めですね。

 

車体傾斜装置搭載と130km/h運転を行い、札幌-稚内を5時間を切る所要時間で結んでいましたが、現在はその車体傾斜装置は停止され、最高速度も120km/hに抑えられたため所要時間が大幅に伸びており、5時間23~41分で結んでいます。

 

2017年3月からは札幌-稚内間直通列車は1往復のみとなり、名称も「宗谷」となります。また旭川-稚内間の特急列車2往復を「サロベツ」とし、これらの宗谷本線系統の特急列車全ての運用を受け持つようになります。それにしても0番台の在籍数は14両、運用がカツカツなのには変わりありませんね・・。


キハ261系は、実際には「北海道高速鉄道開発」という第三セクター会社が保有しており、JR北海道が車両を借り受ける形で運行しています。一部JR北海道保有の車両もいますけどね。


増結時にはこんな編成となることも。旧来の気動車の組成方法を今に伝える貴重な存在ですね。


まずはデッキドアからです。青色に塗られており、低床ホームに対応するためにステップも付いています。


車椅子対応車両のドアです。幅が少々広めに取られています。


ゴミ入れもしっかり完備されています。


トイレです。画像は車椅子対応トイレとなっています。扉を広くし、取り回しが出来るよう考慮されています。


編成に1ヶ所、このようなちょっとした通話スペースがあります。サルの腰掛程度のよっかかりが設置されています。


キハ261系では、洗面台に関してもしっかりした扉が設置されています。

中はこの通り。ベビーベッドも設置されています。

 


特に何もないスペースです。スキー板や大きな荷物などを置くにはちょうどいいですが、デッキの一部スペースなので、セキュリティ的に不安は感じます。


携帯電話の通話スペースにも扉が付いています。


中はこの通りで、車体傾斜に備えて(いたと思しき)手すりが設置されているほか、小物置きも設置されています。かつては公衆電話も設置されていたんでしょうね。

車掌室の反対側の業務スペースです。赤いベルトで仕切られていますが、なぜその外側にゴミ箱があるんでしょうか(^^;;

 


かつては前面が貫通構造となっていることもあり最前面の貫通扉まで行くことができ、ド迫力の前面展望を楽しめたのですが、衝突事故のリスクマネジメントの一環もあり立ち入り禁止とされてしまいました。


中間に入っている時のみ、この通路を通過することが出来ます。


ヘッドマークもしっかり。今時ヘッドマークが付くのも珍しいですね。

車内です。まずは普通車から。デンマーク国鉄と提携したデザインを採用した車両の第一号で、床面の大きな市松模様が特徴です。

 


こちら青系の座席を採用した車内。これに加えてアイスグリーンの座席が存在します。

デッキ仕切りです。化粧板は木目仕上げ、仕切り扉の上にはLED表示機が設置されています。

 


車椅子対応車両のデッキ仕切り。仕切り扉が両開きとなっています。窓は右側だけにあります。

天井です。先頭部の青を意識した色使いとなっています。照明は蛍光灯とダウンライトを組み合わせたものです。ダウンライト部分はともかくとして、蛍光灯部分は長方形に穴をくり抜いた板で覆ったもので、カバーとしての役割を果たしているようないないような・・。難燃性基準の強化による影響でしょうか。

 


座席です。赤色の座席から参りましょうか。回転リクライニングシートで、シートバックテーブルが唯一の付帯設備となっています。現在同系統の座席は全道中で見ることが出来ますが、その中でもセンターアームレストがまだ幅広でない初期のタイプです。


そして青色の座席。窓の下部分に凹みが入れられており、回転に支障をきたさないようにしています。ということは、通路幅を広く取るために座席をギリギリまで端に詰めていると言うことで、そのしわ寄せとして窓側の居住性に跳ね返っているような・・。まぁ肘掛部分にまで凹みが入れられているのが救いではありますが・・。


アイスグリーンのモケットをした座席です。座り心地自体はこれと言った欠点は見当たりません。硬すぎず柔らかすぎず。長時間乗車でも疲労感の少ない良い座席であると思います。


この車両には、車椅子対応の1人掛け席も存在します。固定用のベルトが今まで見た中で一番ガッチリしているように見えます(笑)


全展開の図。肘掛も跳ね上げることが出来ます。


その直後の座席ではシートバックテーブルが物理的に存在しないため、インアームテーブルが設置されています。サイドアームレストもテーブル収納の関係からちょっぴり豪華仕様、反対方向を向いた際は2ヶ所のテーブルが使用できるアタリ席となります。指定席車として運用されることが多いので、指名買いするのも悪くないでしょう。


デッキ仕切り際のテーブルは固定式、個別に分かれた半円状のタイプで、正直少し使いづらいです(^^;;


稚内寄りに連結されている半室グリーン車です。5時間半の長丁場、快適性への還元として投資をするのも悪くは無いかもしれません。残念ながら車内販売の営業が終了してしまったため、今や全国でもトップクラスとも言われたグリーン車サービスも同時に終了してしまっています。半室のみの設定、1+2の配置が3列、合計9名のみのショートショートな空間のため、発売からすぐに「△」マークになったり、満席となることもしばしばです。


仕切り壁のデザインは普通車と変わりません。


荷棚には読書灯が設置されています。


座席です。革張りの座席でして、インアームテーブルとフットレストが備わります。

反対側の1人掛けです。

 

 

 

 


全展開の図。座り心地ですが、グリーンとしての風格はもちろんのこと、程よい、柔らかすぎないフッティングとなっており、革張り席でありがちな前に滑るような不快感も比較的少なくて済みます。革張りの座席自体様々な角度で賛否両論あるわけですが・・。ヘッドレストピローは可動式となっていますが、私が座った座席だけでしょうか、マジックテープがバカになっており、ずっと最下部に垂れ下がったままとなっていました。ここが少し残念でしたねぇ。


窓側にはコンセントが設置されています。え、2人掛けの通路側の分?そんなもの有りませんよええ。窓側席の特権です。発売後すぐに購入しましょう。

デッキ仕切り際は、普通席の仕様にフットレストを追加しています。

 










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