JR西日本キハ47形 山陰地区 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。


山陰地区も古くからキハ40系列が活躍している場所ですね。かつて快速列車には急行型のキハ58が、最近ではキハ126系列がガンガン走っているイメージですが、鈍行、普通列車ともなると今でもこのキハ47形がのんびり走っています。画像はかつてわずかに残っていた姫新線地域色。4両ほどが残っていましたが、片運転台ながら組成変更は朝飯前、前後2両が揃うことはあまり有りませんでした。


近年単色塗装化が進み、画像のような首都圏色(タラコ色)になりました。田舎の小駅に停まったその姿は国鉄時代の雰囲気そのままです。

 


車内です。延命工事が行われていますが、ほとんどのパーツがそのままのため変化が目立ちません。

ドアです。両開きドアで、化粧板は貼られていません。かつて手動扱いの場合は手でガラガラ開けていましたが、今はドア右に半自動用開閉ボタンがあります。

 


というわけでその開閉ボタンです。223系で導入された光るタイプとなっています。外側からは開けるボタン、内側には開閉両方のボタンが備わります。この辺りは限りなくアーバンネットワーク仕様(笑)


車端部です。ドアを中央寄りに配置し、ロングシート比率を高めているためかなり詰め込みが利く仕様です。仕切り扉は普段は開けっ放しとなっています。ワンマン運転が主体のため、車両間の通り抜けが多いからでしょうね。

トイレを有する車端部です。仕切り扉を閉めてみました。窓が小さい旧来のものですが、妻面も含めて化粧板がベージュ色のものに貼り換えられている為印象が多少異なります。この辺りは一時前のJR西日本が好んで行っていたリフレッシュと言えます。

 


最前面です。ワンマン運転化に伴い両側のロングシートが撤去されています。北陸地区の改造と比べると、座席下のヒーターも全てきれいサッパリ取り払っている違いが見られます。運賃箱が中央に鎮座しているのは全国どこでも見られるスタイルです。

 

最近は運賃表示機がLCDデイスプレイ化した車両も出てきました。


天井です。冷房化改造が行われており、こちらも全国で見ることが出来る一部荷棚を犠牲にした改造方法です。オマケに冷えないというね・・。送風補助として扇風機も残ります。


座席です。まずはボックスシートから。これと言って違いがあるわけでもなく、ブラウンのモケットも中国地方であればよく目にすることが出来ます。


テーブルなどは元々ありませんが、ペットボトル程度であれば辛うじて窓枠に置くことは出来ます(本当に直径ギリギリ)が、そのような使い方を考慮していない証拠に縁取りが一切されていません。どうせ延命工事を施すのであれば、窓枠下辺くらい113系の体質改善工事車のように広げてくれてもよかったのではないかと思います。この辺りは気配りの有無と言ったところでしょうか。足元には配管が残っているため、窓側に座ると少し狭いです。

車端部のボックスシートです。例によって例のごとく、妻面側は仕切り扉幅の関係で横幅が切り詰められています。

 


優先座席に指定されたボックスシートです。ヘッドレストカバーで区別しており、ちょっぴり豪華仕様となっています。

 

最近ではモケットがロングシートと同様、ピクトグラムを散りばめたものに変更されています。こちらの方が視認性としては優れていたんでしょうね。ただ、実際問題手前のロングシートの方がドアに近いし譲りやすいんじゃないでしょうか。

続いてロングシートです。画像は車端部の6人掛けです。座り心地は、座面はおなじみのスプリングが利いたもので、背ズリもクッション性は期待できないものの、厚みがあり角度もある程度付けられた長距離対応仕様です。やむなく座ることになっても通勤電車と比べれば疲労は多少軽減されると思います。ボックスシートの比ではないですがね(^^;; 足元のヒーターはバス用のものを使用しているため、座る場所によっては寒くなってしまいそうです。

 


トイレです。中は相変わらず和式です。手前にはゴミ箱が置かれています。


さて、キハ47形の一部には、短編成での運用を前提として混雑に対応するための改造が施された編成が存在します。2000番台・トイレが無い3000番台です。短編成で混雑に耐えうる改造といえば・・察しの良い方ならばすぐに気付くあの手法でございます。


というわけで車内です。・・うん、こちらから見る分には変化が目立ちませんが、ボックスシートが3組ほど撤去され、ロングシートが延長されています。どう、これで立ち席面積も向上したd(黙れ)


車端部です。妻面付近にあったボックスシートもなくなっており、オールロングシートとなっています。


トイレを有する車端部です。こちらもきれいさっぱりロングシートになっています。

最前面です。意外なのは、ワンマン運転に対応していないことです。基本的に4両編成で車掌が乗務する運用に就く場合に運用される編成となっているのでしょうね。両脇のロングシートもそのまま残っています。

 

天井です。ロングシート部分に吊革が増設されており、少しだけ賑やかになりましたね。

 


というわけで延長されたロングシートを。奥の3人掛けの柱、背ズリに食い込んでいますね(^^;;


優先座席です。西日本で標準となっているピクトグラムを散りばめたものです。


近年、地色が緑になったモケットに変更されつつあります。

車端部のロングシート、画像はトイレ部分です。妻面にはスペーサーが入れられています。「トイレの中を見せないようにするため」というよりは、「単に長さが余ったから作った」スペースといえます。本当に良心があれば、ここはボックスシートで残すところでしょう。

 

最前面の5人掛けです。今ではワンマン運転対応車の方が多いため、ここに座席が設置されていることの方が珍しい方だと思います。