JR北海道731系・キハ201系 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

札幌都市圏を走る711系を置き換えるために登場した、ゲンコツスタイルが特徴の731系です。これ以降に登場するJR北海道の普通列車は、全部同じような顔になっていますね(^^;; 

こちら、731系の気動車バージョンであるキハ201系です。外観の違いといえば、帯の色とパンタグラフが無いことくらいでしょうか。設計最高速度130km/h、起動加速度2.2km/h/sと、かなりの高性能気動車です。初めてこの気動車に乗ったときに、その電車並みの加速に感動すら覚えた僕です(^^;; しかし、高性能なおかげで製造費が高くついてしまい3両4編成しか増備されず、また車体傾斜装置が搭載されたものの、使用するとエンジントラブルを起こしてしまうといった理由から使用を停止しています。現在普通列車と快速ニセコライナーとして小樽を超え蘭越まで入線します。また、一日に数運用、731系電車との協調運転をするものもあります。日本で唯一の協調運転を体験してみてはいかがでしょうか。

トップナンバーです。100番台、200番台、300番台で組成されているため、0番台は存在しません。今回車内が731系と酷似しているため、同じ項目で紹介しようと思います。

車内です。JR北海道初の通勤型車両で、3ドアロングシートとなっています。721系までは気候故か暖色系の色使いでしたが、こちらは寒色でまとめられています。

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ドアは黄色一色の明るい配色です。一番の特徴として、デッキが廃止されたことですね。おかげで車内全体が広く見渡せるようになり、ラッシュ時も詰め込みが効くようになりました。半自動ボタンも設置され、外側からは開ける、内側からは開閉両方の操作が可能です。そして、低いホームに合わせてステップも残っています。今時、通勤電車にステップがあるのも珍しいですよね。


LED表示機も設置されています。文字は小さめで、情報量もさほど多くありません。

さて、酷寒地を走る車両でデッキを廃止して何を取り付けたかと言われれば、このエアカーテンでございます。温風を出して外からの冷気を遮断しようというものです。道内のあらゆるお店にも設置されているこの装置ですが、結果は・・お察しの通りです(^^;; しかしこれ以降に増備されていく新型車両は全部この仕様になっている現状、なんとも言えません・・。

そしてゴミ箱もしっかりスタンバイ。

最前面です。まぁなんとも殺風景なこと(^^;; 前面展望どこ吹く風です。なんとか乗務員室との仕切り扉から可能かといったところ・・。

しかしその仕切り扉も、夜間には完璧に締め切られてしまいます。運転士の勤務体制が分らなくなるというのはどうなのでしょうか。


6両編成だとこのようになります。ここにもゴミ箱と消火器がありますが、しっかり窪みを付けて邪魔にならないようにしています。

車端部です。711系 の3扉化改造車のドア位置をベースにしているため、両側のドアが車端部に寄った構造になっています。両側が耐雪構造のための機器室になっているためか通路になっており、ここだけ非常に暗い構造になっています。なくてはならないものですが、やはりデッドスペースですよね・・。

トイレのある車端部です。一見先ほどの機器室と見分けがつきにくいですが、上にトイレサインがありますので、それで区別することになりそうです(^^;; ちなみに、キハ201形は中間車にトイレが設置されています。

天井です。先ほど紹介のエアカーテンの他に、冷房吹き出し口が見えます。蛍光灯はカバー無しのままです。この辺の手抜きというかコストカットは今後普通列車では当たり前のようになっていきます。節電のためか、交互に電気が消されています。夜でもこのままなので、車内が少し薄暗いです。・・この天井、どこかで見たことがある意匠だなぁ、と思って記事を見返していたら、見つけました、南海8000系 等の標準車体でした(^^;; 関東の方でしたら、一体どこの会社のどの系列を思い浮かべますか?(^^;;;

窓です。展望性に優れた大型の窓を使用しております。ポリカーボネート製で、冬季に車体に付着した氷塊が走行中に落下した際、跳ね上げたバラストが窓を破損させる事故を防ぐための処置です。日除けは設置されておらず、「日除けなんかせずに、北海道の雄大な自然を満足するまでご覧下さい」と言った感じです。いやいや、JR北海道のケースは着色がほとんどされていないため遮光性が低く、直射日光がガッツリ直撃します。着色が薄いなら、せめて日除けをよこせと。関西ならすぐにバッシングが出そうな気がします。これ のような事象は、現状を見ると無いようですが・・。

座席です。バケットタイプのロングシートで、片側11人掛けです。真ん中にはポールが入り、ドア横には風除けを兼ねた袖仕切りがあります。果たしてこれとエアカーテンで酷寒地の寒風をしのげることが出来ているのでしょうか。顔面直撃は回避されているのでしょうが、足元は・・嗚呼考えると悲惨です・・。

優先座席を有するロングシート。優先座席はシルバーシートを思わせる紫の色調を帯びた灰色となっていました。座り心地としては、短距離利用を念頭に置いているように感じました。底付き感がする薄っぺらい座席といった印象です。かつて存在した区間快速「いしかりライナー」で札幌から小樽や江別へ行く分にはいいですが、キハ201系のニセコライナーで札幌から倶知安へ乗り通すことを考えると、軽く鬱が入りそうです。・・そんな人は稀でしょうが(^^;;

 

初取材から8年、久々に乗車してびっくり、優先座席のモケットが733系と同じオレンジ色のものになり、足元のマットが消えています。どうもこの現象は、各地で起きているようですね。

一部ドア横には折りたたみの補助椅子が設置されています。

座面を降ろしてみました。座り心地は見てのごとく、望むべくもないです。冬季になるとこれこそ寒風顔面直撃の様相を呈しています。おお怖い・・。

車端部の車椅子スペースです。機器室が無い部分に設置されています。付帯設備は手すりと非常ボタンとなっています。しかし、戸袋でもないのに窓が無いのは如何なものでしょうか。

 

現在はフリースペースとして、車椅子マークの変更・ベビーカーマークの追加が行われています。ベビーカーマークの追加はよく見られますが、車椅子マークまで貼り替えるケースはあまり見かけません。

最後にこちら、非常梯子。石勝線の火災事故以降全車両に設置されたものです。やはりいつ見てもごついですね・・。

 

 

 

 

 

 

 










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