能勢電鉄3100系 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

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能勢電鉄唯1本のみの存在である3100系です。系列を見てのとおり、元は阪急宝塚線用の3100系です。能勢電鉄入線に際し、様々な改造が施されました。比較として故3159Fの画像を載せてみました。前面でもその変わりようは明らかですね。変更点としては、前照灯の角型化、標識灯の埋め込み、及び腰部への移設、並びにステンレスの飾り帯の追加、方向幕の新設、正面貫通扉窓の拡大などなど…。やはり見た目かなりかっこよくなっています。惜しむらくはスカートが無いことで、スカートがあればもっと締まって見えるのですが・・まぁこの姿に見慣れているので今更‥

 

かと思いきや、近年実際にスカートが取り付けられてしまいました。さすがにこれにはビックリ。

 

ステンレスの飾り帯と共に一気に6300系じみたような気もします。帯の角度的には西武鉄道ですが‥ここの会社的には禁句でしょうか。

 

また、前照灯はシールドビームからLED灯に変わっています。

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幾多の改造が行われても、これは残ったようです。パンタグラフ下に存在する非冷房時代の通風ダクトで、本家の阪急では非表示幕車の廃車により姿を消した中、ここでは健在です。よく改造で撤去されなかったものですね。運用は他の4連と共通で、後継車が続々出てきても出会った時の「アタリ」感は変わりません。


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車内です。中に入ってびっくり、阪急時代とは全く異なる車内です。入った瞬間凍りつきそうなほどに寒色系でまとめられています。よーく見てみるとパーツ自体はほとんど種車のままですが・・。

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ドアです。そのものは変わっておらず、外側にドアブザー装置が追加されたくらいですね。これは能勢電在籍車両の全車に該当する改造とななります。

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車端部です。仕切り扉の窓が拡大されていますが、隅に収まっている消火器はそのままです(笑) もうここまで来るとカモフラージュしているようにしか見えませんね(^^;; 

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改造で車椅子スペースも設置されました。

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最前面です。運転台側の窓にブラックフィルムが貼られています。トンネル区間が存在する能勢電鉄独自の仕様ですね。

 

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天井です。改造時期が早かったため、冷房+スウィープファンという組み合わせです。実はこの組み合わせが一番涼しいと思いますけどね(笑) 吊革は丸形でなく五角形のものに交換されており、「阪急とは違うんだ」という独自性を少しでも出そうと頑張っていた時代を感じさせます。


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窓です。90年代の改造のため、日除けはアルミ鎧戸のままとなっています。今となってはフリーストップ式ロールカーテンを有する車両の方が多くなってきましたからねぇ・・。

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座席です。阪急時代のゴールデンオリーブの座席から一新、ブルー系の座席となり、袖仕切りもモケット貼り化粧板付のものになりました。ドア間の着席定員7人掛けは阪急時代から変わりませんね。

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車端部は4人掛けです。頑張れば5人で座れるかも。ちなみに、モケットはアンゴラ山羊の柔らかいものではなく、他の鉄道会社でよく見かける通常のモケットを使用しています。

 

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最前面です。こちらは3人掛けです。座り心地ですが、阪急時代に比べて少し硬くなっています。特に座面。先端部分に座席を形作るフレームが入っているためか、そこが一番目立って硬く気になってしまいます。モケットの材質を変えたのが案外大きく影響しているのかもしれません。

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車椅子スペースです。設置メニューは阪急車と同様で、スペースと握り棒のみとなっており、それ以外の付帯設備は存在しません。

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製造から50年が経過しましたが、かつてなるべく阪急色を薄めて、能勢電鉄の独自色を出そうと頑張っていた時代の名残が多くみられるオンリーワンの存在、これからも頑張ってほしい次第。

 

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かと思っていたところに見つけてしまった狐の尻尾 、運転席のモケットが阪急時代のゴールデンオリーブのままになっています。ここまで細かくは変えようとしなかったのか、はたまた忘れただけなのか(^^;;


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そしてこんなところにも3100系は走っています。なんとしっかりレールにも乗っています(笑)