落合陽一 「これから世界を作る仲間たちへ」 | 七転び八転び!? 15分で1冊 

七転び八転び!? 15分で1冊 

人生、いいことの方が少ない。

「薬害エイズ訴訟」の体験とそれまでの過程、読書の感想と要約をを綴ります。

・読み終わった日:2016年11月14日


・ストーリー

 

・コンピューターにより魔法化ができる
・コンピューターと人間は違う
・勉強と研究の違いを解れ
・思考体力をつけろ
・ホワイトカラーはコンピューターに職を奪われる時代が来る
・ホワイトカラー・ITエンジニア・英語の達人になるための勉強はナンセンス
・英語の発音より論理的に話せることが大事


・感想

 

正直難しいので全部理解したとは言えない。

 

そもそも読む気は無かったが弟から推薦されたから読んだ。
ちなみに著者は我々兄弟がかつて読みまくり影響を受け、かぶれもした落合信彦の息子。
弟は後になって落合信彦の息子と知ったそうだ。
IT関係の仕事をしている弟が雑誌で著者の存在を知り講演会+サイン会に小学5年生の息子と参加したそうだがそのときいたのは8人くらいだったとか。
サインはこれです。


 

小生はテレビで「凄いことをやっている」ということで紹介されていたのを偶然見たがやはりあとで落合信彦ジュニアと知る。
現在29歳なので45歳の時の子供のようだ。
さすが落合信彦の息子であり頭が良さそうで小さい頃から哲学書を読み筑波大学・東大大学院卒、筑波大学最年少で助教授になり「メディア・アーティスト」という肩書で会社経営もしている。
しかし本作品に書いてあるが初めからIT関係を目指したわけではなく初めは薬学部・医学部志望だったとか。
ところが落ちてしまい一浪して後期試験でやっと筑波大学に合格。
情報メディア専攻も適当だったようだが良い指導者に恵まれたようだ。
余談だが顔はあまり親父に似ていないと思う。

 

読んでいて「もう少し分かりやすく書いてほしい」と思った。
文章力は親父の方が上だし、まだその辺は勉強中といったところか。
弟の話ではそれでも前の作品より分かりやすくなったそうだ。

 

話はそれるが、エリートの役目は何か?
凡人や普通の能力の人たちをそれなりに幸せにさせること、ではないのかと思う。

でも実際は「自分の価値観の押し付け」や自慢話に終始している人が多い気がするが。

著者は第二の大前研一になってしまわないことを願う。

 

メインテーマは

「みんなが憧れなりたがるホワイトカラー職がいずれコンピューターに取って代われてしまう」
「だから自己啓発本・事務処理能力向上・英会話勉強などナンセンス」「なぜならソフトの開発でそれらを代行してくれるから」

「人間がコンピューターより上まっているのは情熱・モチベーション」

「だから英会話は発音向上ではなく論理的に話すことを目指せ」

「何が起きるか分からないから考え続ける体力をつけろ」
というところか。

 

ホワイトカラーの大半が職を失うとは思わないが英会話など含め上記の大部分は納得。
AIの発達が幾人かの医者や銀行員や代理業務の職を奪うことになるだろう。
それなのに日本は相変わらず一流大学・一流企業に入りたがり狂ったように英会話に血眼になっている。。。
とはいっても世の中著者のように地頭が良い人ばかりではないので凡人はそこに頼りたくなるのも無理はない気がするが、それでもねえ。。。

 

著者は「やってはいけないこと」は書いてあるが「ならばこれをやるべき」ということについては
具体的には言及していないと思う。
それはこんな頭が良い人でも予測できない、ということなのかも。


とどのつまりは、というか小生の考えだが目の前のことをしっかり誠実にこなし折り目正しい生活をしアンテナは高く腰は低く、人間力を鍛え高め、健康に留意する、ということではないのか。
いつ代打で指名されても緊急登板を命じられてもいいように「刀を磨いて待っている」ことが必要なのではと思うが。