・読み終わった日:2009年6月30日
・人物:
秋三、勘次、安次(秋三・勘次の幼友達、乞食)、お留(勘次の母、お霜と姉妹)、お霜(秋三の母)
・ストーリー:
秋三と勘次の従兄弟同士が祭りで些細なことで喧嘩をした。
これには伏線があり二人の母親は姉妹であり二人とも嫁に行ったが姉が金持ちの所へ嫁いだにもかかわらずその後、家が没落してしまい姉妹の立場が逆転してしまったのだった。
それが原因で姉妹はギクシャクしてしまいそれが息子たちにも影響していた。
あるとき秋三が歩いていると乞食に声をかけられる。
それは幼友達の安次であり心臓の病でかなり悪かった。
見かねた秋三は勘次の家に強引に預ける。
勘次の家も裕福ではないので母親と揉めるが一晩だけという約束で泊める。
そして勘次が安次を秋三の家に連れて行き押し付け合いを始める。
結局秋三の土地に母屋を作りそこに住まわせることになる。
簡単な食事を与えていたがある日食事を届けようとしたら安次が死んでいた。
葬式をすることになるが棺桶を勘次が作るが死体をどう収めるかで二人はまた喧嘩を始める。
それに母親たちも息子に怒り出し二人の喧嘩は関係のないことへ飛び火し始める。
・感想:
特に感銘は受けなかった。
少々言葉遣いが古かったせいか読みづらく難しかった。
男女も世代間も関係なくライバル関係あるいは嫉妬心はキリがなく世代も関係ないと言いたかったのか。
それとも親の悪いことは子供にも影響しやすいから気をつけろ、ということか。
でもこれは万人に共通する話ではなく個々の資質の問題だと思うが。