・読み終わった日:2009年5月13日
・人物:
赤座、伊之助(赤座の長男)、もん(赤座の長女)、りき(赤座の妻)、さん(赤座の次女)、小畑(もんの元恋人)
・ストーリー:
石屋の家族経営をしている個性的な面々の話。
赤座は家父長制の時代の人間らしく威張っている。
長男の伊之助はそれに不満だったが口ごたえ事情がある。
それは伊之助は怠け者で外で修行をするがいつも続かずトラブルを起こし酒を飲み遊んでばかりいたからだ。
長女のもんは方向先で学生とできてしまい妊娠するがその途端男が逃げる。
結局死産だったがそれを機に自堕落な生活に走る。
そこへあるとき小畑というもんの元相手がもんの家を尋ねてくる。
もんは家におらず仕方なく帰るが帰り道にたまたま兄の伊之助と会う。
仲の悪い兄妹だがこのときばかりは小畑のしでかしたことに腹を立て殴り小畑はひたすら謝る。
伊之助は小畑に怒っていたがもんのいるところを教える。
その一週間後もんがもんがもんが実家に戻ってきたとき母が小畑が会いに来たことを伝え、もんは兄に小畑に会ったとき何をしたのか聞く。
兄は手をあげたことを言うともんはものすごい勢いで罵り殴りかかる。
兄も引き下がらず殴り返す。もんは兄のいたことを改めて非難する。
そばで観ていた母はもんはずいぶん変ったと感じていた。
・感想:
まあまあか。
作者の家父長制度に対して批判したかったのだろう。
女として棄てた男はにくいが仲の悪い兄貴に仕返しされても嬉しくないということか。
またまだ思いのある男を傷つけたのが許せなかったのか。
母親が変ったというくらい憎いことに対するエネルギーはとてつもないパワーを発揮するのかも。
それは特に女性には起こりえるのかもしれない。