私撰:関西名所図絵「戎橋」 | スーラ・ウタガワの「画家ごっこ雑記帳」

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画家ゴッホではありません、画家ごっこです。

浮世絵名所の再発見をコンセプトに自分の気に入った名所を探して油絵を描いています。

そんなリタイア後の画家ごっこライフや、美術についての受け売り雑話をアップしているブログです。

さて、リタイアした会社のOB展も終わったので

また、私撰名所図絵を描かねばならない。

今回は、大阪の街のイメージ映像でテレビなどによく使われている

グリコの電飾看板などで名高い「戎橋」へ行ってみよう。

P昼の戎橋
戎 橋(えびすばし) 大阪市中央区
大阪みなみの繁華街の中心に位置する道頓堀川に架かる心斎橋筋
・戎橋筋の橋。名前の由来は今宮戎の参道であったからとの説が有力。
かってはナンパ橋・引っかけ橋との異名のあった自由恋愛の聖地。
今は、居酒屋やエステその他あやしげな店舗の勧誘橋となっている。
(アンケート勧誘などに注意しよう)

この名所は夜と昼のふたつの顔を持っている、上の写真は昼の戎橋

看板が林立しているアジア的埃っぽいイメージだ。

それが、夜になると下の写真のようにネオンがピカピカ・ギラギラの街になり、

やはりアジア的だ(おんなじじゃん!)

P夜の戎橋

夜の戎橋のグリコ看板、昼の看板の配色を基本に空の色が赤くなったり、
星がまたたいたり、いろいろネオンサインが変化する。

さて、絵を描こうとするが、こんな人通りの多いところで

イーゼルを立てようモノなら、あやしげな販売に間違われ、警察か

または違う社会の方に引っ張られそうな気がするので苦労する???

そんな訳で、散歩を装いそのへんを歩き回り絵の構図を決める。

構図が決まったら簡単に鉛筆でスケッチ(メモ程度、所要時間5分)し、

おもむろに写真機を取り出しその構図の角度でパチパチ撮影して、

サッサと帰る・・・

戎橋スイッチ
アトリエ(ウソ!狭い私の部屋のこと)でスケッチを補足し、
写真を見ながら水彩色鉛筆で色を塗りイメージを固めます。


それから、よっこいしょとキャンバスを取り出し、このいい加減な

スケッチと細部は写真を見ながら描いた油絵がこれです↓

昼の戎橋
私撰:関西名所図絵之内
昼下がりの戎橋  油彩・F25号
第58回日曜画家展出品作品
外人さんなどの観光客や、ヒョウ柄の大阪のおかんなどもいて
昼は看板より人物の方がおもしろいな。

上の絵が完成してから、やはり夜のネオンサインの戎橋も描きたくなり

下の絵を制作し、この2点をセットとして京都市美術館別館で開催された

第58回日曜画家展に出品しました。

夜の戎橋-2

私撰:関西名所図絵之内
夜の戎橋-1  油彩・F25号
第58回日曜画家展出品作品

日曜画家展風景
第58回日曜画家展風景 京都市美術館別館
遠くの正面の作品2点が私の作品


さらに、見つけたモチーフはしゃぶりつくす(?)私は

同じテーマでもう一点制作している。

夜の戎橋

私撰:関西名所図絵之内
夜の戎橋-2  油彩・F10号
第15回大阪を描こう展入選作品
サイズは展覧会規定の10号にし、グリコのネオンサインの色は
おなじみの昼バージョンと同じにしている。

15大阪を描こう展1
第16回大阪を描こう展風景 大阪市立美術館
平入選なので2段掛け展示・・・次は入賞めざして頑張ろう。

いまの私のリタイア生活はこのように、スケッチに出歩き(散歩になる)

アトリエ(?)で作品を描き、ときどき展覧会に出すというスタイルです。

展覧会出品は何か締め切りがないとグダグダになってしまうのと、

やはり下手は下手なりに描けば作品を見ていただきたいという性がある

ためかな・・・

戎橋は心斎橋通り、戎橋通り、宗右衛門町通り、道頓堀通りなど大阪みなみの

繁華街の起点で飲み食い、買い物、あやしげなお楽しみなど大阪の魅力が

いっぱいのアジア的猥雑さのある名所なので、私も好きな場所です。

ぜひ遊びにきてください。

少し脅しちゃったかもしれないけれど、基本は明るく安全な街ですよ、

(但し、変な勧誘員にだけは注意しくださいねイヒヒヒ)