本当に誤情報が多いよねぇ | yumizuki 解離性同一性障害の娘を見守って来て

yumizuki 解離性同一性障害の娘を見守って来て

もう完治して、一人息子と奮闘している元解離性同一性障害の娘を持つ母親です。

娘や孫との日々の中で感じ事なんかを語っていきたいなと思います。


先日、先天性のパニック障害なんて言葉を目にして、思いっきり苦笑いをしてしまいました。

それから、私も丸くなったなぁなんて思ったり。

何年か前には先天性の解離性同一性障害です、なんて方をお見かけしてふざけるなと激怒した事ありましたからね。

パニック障害も解離性同一性障害も生まれてきてからのものが原因なのだから先天性と言うのは無理でしょう。

と、思うんですけれどね。

やれやれです。




さてとですね、最近、解離性障害=解離性同一性障害と捉えている方をよくお見かけします。

解離性障害の中には解離性同一性障害の他にも解離性健忘や解離性遁走などがあります。

ですから解離性障害=解離性同一性障害にはなりません。

解離性障害に解離性同一性障害は含まれますけれどね、イコールじゃない。

解離性同一性障害と病名をあげて、他にも解離性健忘とか解離性遁走とか並べて書く方もいらっしゃいますが、解離性同一性障害は解離性障害の中でも最も重篤な障害で、健忘や遁走や離人などを症状として全部併せ持っていますので、わざわざ書く必要はないのになぁともよく思います。

多重人格障害と言う病名の影響で、いまだに人格さんを一個の人であると言い張る方もいらっしゃいます。

本来一つである人格がバラバラになってしまったのですから、人格さんって自分自身の欠片の一つなんですよ。

それぞれが限りなく一人の人に近い存在感を示しても、一人の人ではないのです。

そうした勘違いを避けるために解離性同一性障害と言う病名が使われるようになったのですが、なかなか浸透しないですね。

と言うか、一人の人だと言い張る方がいるから勘違いする人が後を絶たないのでしょうね。


この病気って影響を受けたものを反映しやすい病気だなって思うことがしばしばあります。

一番大きな影響を与えたのってビリーミリガンでしょうか。

彼はこんな病気でこんな風に苦しむ人がいる事を知って欲しいと願っただけだったのだそうですが、その願いとは違う方向の興味と関心を煽っちゃいましたね。

スポットと言う言葉を使う方が結構いらっしゃいます。

統括って言葉もそうだったかな。

ビリーミリガンを知らなくとも、ビリーミリガンに影響を受けた方のブログなどを見て取り込んでしまう。


最初はうやむやだった内世界観があちこち情報を求める中であちこちと似通った世界観を構築して行く。

時々、取り込み過ぎて訳の判らない世界観を語る人が居たりして。

内世界が街を形成していたり、地球規模だったりとか、そんなのを語られると笑うしかないですね。


ちゃんとした治療者の方だと最初に誤情報が多いからネットは見ない様にと、注意します。

家族の私も注意されました。

ネットの中で見かける方々の様子と娘の様子が違うとつい不安になって聞いて、苦笑交じりに見ない方が良いですよと言われたものです。


と、言われてもついつい見ては苛々していたものですが。


苛々の内容は変化してきました。

最初の頃はなりたがりな人達に対してだった苛々が。

治療に当たる方々などの治らない病気だ発言に対してになり。

この頃は誤情報の多さに。


もともと、誤情報の多い病気ではあるんですがねぇ。


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