ある朝のこと
いつものように
コーヒーを注文して代金を支払い
その場を後にしようとした時
店の後方から
アルバイトの大学生が出てきた
「店長 お世話になりました」
「え? 今週まだ入りあるだろ???」
「いえ 僕はもうお逢いできない
と思うので・・・・・・」
去り際に その言葉が聴こえてきて
ふ~ん アルバイトくん
辞めちゃうんだ・・・・
って思いながら職場に向かった
その次の朝
雇われ店長からコーヒーを受け取り
後方で帰り支度をしていた大学生くんの背中を
遠目でみながら
「辞めちゃうんだってね」
と言った私に
「そうなんです・・・・ 淋しいですか?」
いや
アルバイトくんのことは それほど・・・・
「あ・・・う・・・ん どうかな」アハハ(^^;
「私は 淋しいですよ」
そりゃそうだよね 職場仲間だし・・・
何と言っていいのか判らず・・・・・・・
話が途切れてしまって
そのままショップを後にした
なんだか
ヘンな感じだな
と一瞬思ったけれど
すぐに忘れてしまう言葉だった
そんなことがあった次の日から
私は出張に出掛け
再びコーヒーショップに訪れたのは
数日後の週明けの朝だった
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