稗田・・・山田と同じ会社の先輩。元説明下手。
山田くん・・・稗田と同じ会社の後輩。説明・理解力不足で悩んでいる。
山田くん
「先輩。今日客先から電話があったんですけど、何言ってるかわからないって言われて
他の人に代われって言われてしまいました・・・。
何でこうなってしまうんでしょうか?」
稗田
「僕が見ている感じでは、山田くんは“複雑な話もいつも通りに話してる”
から、そう言われるんだと思うよ。」
山田くん
「複雑な話をいつも通り?それってどういう事ですか?」
稗田
「説明には大きく2種類あるんだ。
A 最小限の言葉で話す方法と
B 色々言葉を追加して話す方法。」
山田くん
「何か、たとえあります?」
稗田
「うん。例えば、お店に買い物に行ったとする。
Aなら Tシャツあります?→ はい。
Bなら Tシャツあります?→ はい。ありますよ。今年の流行は~・・・
という感じ。」
山田くん
「そういうことですね。2つの違いはわかりました。
そして、僕に起きてる問題ってなんですか?」
稗田
「Bの方法でしか話せないことだよ。」
山田くん
「Bって友達とかと話す時の感じですよね。
ふられた話題を広げるような。
確かに、色々話しちゃってます。」
稗田
「説明下手の人は、頑張ろうとしていろいろ話すんだけど、
そのせいで説明下手(相手にわかりにくく)になってる事に気づきにくいんだ。」
山田くん
「確かに、今言われるまで気づきませんでした。」
稗田
「今気づいたなら、ここからはじめる事ができる。
最小限の言葉で説明する。
最小限の言葉で相手の質問に答える。
これを思い出しながらやってみるといいよ。」
山田くん
「わかりました。」
稗田
「ちなみに、話が簡単なときはこれは気にする必要はない。
いつも通りBの方法で話していいよ。
でも、“相手がわかってないようだな・・・”とか
“自分でもわからなくなってきた・・・”とか思ったら、
すぐにAモードに切り替える事。」
山田くん
「使い分けですね。OKです!」
●まとめ
①まず、普通に話す。
②次に、自分や相手が混乱してきたら、最小限の言葉で話す。