ある雑誌で、先月に鮮烈デビューを飾って以来、三連勝と並に乗る読売ジャイアンツの姜建銘投手のインタビュー記事を見た。
台湾出身の若干21歳の若者である。



インタビューを担当した記者は印象をこう伝えている。



「童顔に似合わぬ鋭い眼光。
媚びをまったく感じさせない落ち着いた口調。
愛想笑い一つ見せないが、かと言って他人を受け入れないわけではない温かさと迫力…」



彼は活躍の理由を聞かれて、こう答えている。


「別にありません。毎日コツコツと練習をやってきているだけです。」



うーん。何ともカッコイイ。




今後の目標と、憧れの選手はいるか?と聞かれて、



「人の真似をしようと思わない。だから憧れの選手はいません。
自分自身を確立することしか頭にないので。
目標もありません。ジャイアンツで与えられるチャンスを一つ一つ全て生かすだけで、次の登板で勝つのみです。」



素晴らしい…




続いて彼が語っているのは、



「私が野球をやっているのは家族のため。
台湾に残してきた家族を養うのが自分の仕事です。
だから日本に来たし、負けることは許されない。」



…こりゃー生半可な選手は敵わないかも。


まさに「一心不乱」。


こういうタイブは恐らく強いだろうし、
文字通り、心が崩れにくいかも知れない。
逆に21歳だから、ということもあるだろう。
様々な誘惑にどこまで打ち勝てるか、だ。


久々に応援したくなる選手。



ジャイアンツのみならず、日本の野球界に好影響を与えてくれることを期待したい。