人生では、目の回るような忙しいひと時が来ることはあるし、始終ハイアドレナリン状態の人もいるし、静かな時期もある。
幸せなこともあるし、悲しいこともある。
最近のポジティブなことを父と母に報告するために、電話をした。妹にも。そこで発覚したのが、近い親戚の病気。状態は落ち着いたみたいだが・・・。
父と母と祖母は、私を心配させないようにとの配慮で、きっと私には伝えなかったのだろう。その思いやりの気持ちが伝わってきた。
妹に電話をして、そのニュースを知った。ポジティブなニュースと悲しいニュースを引き換えに、受話器を置いた。
お見舞いの葉書か贈り物を送ろうと思い、しきたりに疎い私は、ネットで調べた。すると、お見舞い金などを送ったりするようだったので、親戚の状態を考えると、下手な贈り物を送るより、お金のほうが役に立つかもしれないと思い、そうすることにした。
不思議な感じだ。何とか回復してくれたらと思う。
遠くにいることが、もどかしい気分になった。だけど、私は今の状況でできることを前向きにやっていこう、と思った。
住宅街の通りを歩いていると、どこからともなく日本のカレーライスっぽい香りがした。たちまち自分が小学校時代に戻ったような気がした。家の庭を通り抜けると、家の家事の手伝いをしてくれていたおばさんがカレーライスを作っている匂いがした。今はいない祖父さえいるような感覚さえしてくる。
無くなっていくもの、壊れていくものを嘆かないようにするのは難しいが、思い出せる温かい思い出もあることに感謝することを忘れないでいたい。