12月31日。その日彼と私はクリスマス休暇を過ごしたスイスのとあるスキーリゾートから帰って来ました。 今年の大晦日は私たちのフラットでパーティです! パーティの時間!! ところが、スイスの空港では爆弾騒ぎがあり、私たち家族がチェック・インした後すぐにチェック・イン・カウンターは休止され、私たちの後に並んでいた人達も含めて、そのエリア一帯から緊急避難をしなければなりませんでした。
途方にくれる私たち・・・。 仕方なくスイス料理のレストランに入り、久々にRoosti(ローシュティ)を食べました。ハムと卵の入ったものでした。ポテト料理です。表面は少しカリカリで、中はほっかりしています。その中にハムを切ったものが入っていて、表面に目玉焼きがのせられています。
美味しい・・・。
と久々の味に陶酔している場合ではありません。飛行機がキャンセルされちゃったらどうしよう!?と思います(ほんとに?) 頭の中ではスノボをしている自分の姿が既にありました。
しかし、無事立ち入り禁止のテープは剥がされ、チェック・インも再開され、飛行機も無事離陸しました。よかった。パーティに間に合う。
私たちのフラットには友人たちが揃いました。シャンペンで乾杯をし、それぞれが持ち寄った得意料理に舌鼓を打ちます。伝統的なイギリス料理からインド系の料理、日本料理までが揃います。お酒もすすみ、どんどん新年が近づいてきます。
2005年、特に初めのほうは私にとって、簡単な年ではありませんでした。でも、友達に恵まれ、色々なことを学んだ年でもありました。本音で語り合える友人、そして尊敬できる彼がいて、とても幸せです。
という思いを噛み締めながらも、Primerose Hill(プリムローズ・ヒル)に向かって花火の束を抱えて友人たちと歩いていきます。わくわく!もう新年は何十分か後です。
丘の中腹より少し上に立ちました。丘の頂点は黒山の人だかりです。皆ロンドンを一望できるこの場所に来て、ロンドン中の花火を満喫しようとしています。
真っ暗な夜空の西から東の街の上の至る所にきらきらと激しく赤・紫・蛍光色の光がまたたきます。ぞくぞくするような光景です。 BTタワーも明るく夜空に光っていますが、特にロンドン観光名物の観覧車のロンドン・アイ自体も花火をまとい、その周りでも巨大な閃光がうねりをあげています。
すごい・・・。
金色のシャンパンを飲みながら、友達と一緒に目の前の虹色の光景を楽しみます。私の頭の中には、エドワード・ノートン出演の「ファイト・クラブ」のエンディングが不思議に頭に浮かびました。
2006年はきっと素晴らしい年になる!と思えたひと時でした。
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