電気料金が引き上げになる見通しで、この夏も節電を迫られそうです。

 節電は、さまざまな方法がありますが、今回は、クーラーなどなかった時代に、お金をかけずに少しでも夏を快適に過ごすために、昔の人が知恵を絞った工夫を、もう一度見直してみましょう(*^_^*)

 夏に欠かせなかったのが、簾(すだれ)やよしず。直射日光を避けるだけでなく、風も通してくれます。窓や入り口に立て掛けておくだけでなく、エアコンの室外機 に掛けておくと、室外機が直射日光で暖められずにすむぶん、電気代の節約になります!

 流行の緑のカーテンも、昔からある朝顔の簾の発展バージョンです。

 玄関や窓の下への打ち水は、蒸発する時の気化熱で、暑さを和らげる効果があります。

 暑い時には、キュウリやスイカ、カキ氷など、身体を冷やす食べ物もいいですが、逆に、暑い時に熱いものを食べて思いっきり汗をかくのも効果的。日中の暑い時に、わざと熱い風呂に入ると、身体から噴き出た汗が、身体の熱を奪ってくれます。さらに、1日歩いて疲れた足を、冷たい水で冷やす「足水」も、暑い日には心地いいものです。

 五感で涼しさを感じることも大切。風鈴などの澄んだ音は涼やかさを感じさせてくれるし、水色、藍色といった涼しげな色のインテリアも効果的。金魚鉢など、ガラスのものを置くと、涼しげなだけでなく楽しみも広がります。香りのある木でできた扇子なども、風と香りが一緒に送られて気持ちを癒やします。部屋の敷物を、い草や麻でできた「ござ」のようなものに替えると、湿気を吸い取り触り心地がよくなります。

 浴衣や甚平のような、開口部分が広くて風通しがよく、汗を吸収してくれる衣類は、夏向きで過ごしやすいですよ。