中国の蘇寧電器が豆乳メーカーを日本市場で発売 | 3分でわかる中国食品・食材攻略

中国の蘇寧電器が豆乳メーカーを日本市場で発売

■中国の蘇寧電器が豆乳メーカーを日本市場で発売

まいど、おおきにさんです。コテコテのナニワ企業経営者、戸田大介です。

一週間の終わり、金曜日ですがみなささんどちらかへお出かけでしょうか?

昔は休み前の金曜日は花金と言われ、外食や飲み屋さんのかきいれ時のイメージがありましたが、今の時代、そう言う習慣はもう古くてなくなったのでしょうか?


中国では豆乳は牛乳より一般的な飲み物です。

みなさんご存知だと思われますが、朝食時等など大変よく飲まれています。


豆乳が非常に身近な中国市場で、近年よく売れているのが家庭で手軽に豆乳を作ることのできる、豆乳メーカーです。


自宅で好きな時に、手軽に安心で安全な豆乳を作ることができます。

原料の配合で様々なオリジナルが簡単に作れることも魅力の一つとなっています。


つい先日中国市場では、ケンタッキー、真功夫永和豆漿の豆乳事件がありました。

一般の中国人消費者の感覚では、これらの店舗で販売されている豆乳は、通常の街中で売られている豆乳より割高であるため、てっきり店舗で大豆から煮出して作られていると思いこんでいました。

ところが、実際には大豆を煮出して作っておらず、豆乳粉末を水で溶いて作った豆乳を販売していることが判明し、大問題になりました。


豆乳が文化として根付いている中国では、普通より割高なこれらの豆乳が、原価の安い豆乳粉末原料を使っていたことが判明し、割高な値段で買わされていたと言うショックから強く反発が出てしまったようです。


とにかく、中国人消費者にとっては豆乳はそれぐらい簡単にできたてが飲めて当然だと言う意識があったのでしょう。

だから、わざわざ外に買いに行かなくても、スイッチを押すだけで新鮮な豆乳が短時間でできあがる豆乳メーカーが人気を博したとしてもなんら不思議ではありません。


日本でも豆乳は一時のブームを超えて、ある程度日常に浸透していると言ってもいいような状況になっています。

この豆乳メーカー、日本の市場でも人気が出る可能性があるかもなんて思っていたら、中国の蘇寧電器(ラオックス)がオリジナルブランドで日本市場に投入してきましたね。

蘇寧電器(ラオックス)のMAZUBAブランドのフレッシュ豆乳メーカー

ハイエンドモデルを投入してきたようですが、12,800円と言う価格は若干割高な感じがするのを否めません。

7,800円もしくは8,800円辺りが妥当な気がします。

少しは売れるでしょうが、中国市場のような大ヒットはしないと私は踏んでいます。


中国ではスーパーや家電販売店の店頭で試演販売をしているのが一般的です。

作った豆乳の味見をしてもらって、それで納得してもらって購入に結びつけています。


日本の家庭のキッチンは場所が限られているので、収納と出し入れの問題がネックになるでしょう。

まさかずっとキッチンの一角に出しっぱなしにはできないので、そうしたことが問題にならない家庭でないと、欲しいと言う物欲が刺激されないのではと思います。

また、出来上がるまで35分は日本の時間的感覚からすると長すぎるでしょうね。

ご飯も炊飯器で急ぎで炊けば、20分程度です。


もし、朝に豆乳を飲むとすると、セットしてから35分では厳しいですね。

せめてタイマー機能があれば別でしょうが、見たところそう言った機能はなさそうです。

いろいろと付加機能をつけ足せば高くなりますが、電圧や付属ケーブルの変更だけでなく、日本市場に合わせた戦略が必要だと感じます。

デザインや容量を含めた大きさ、こうした外観の面でもあまりスタイリッシュな感じではありませんし、この豆乳メーカーが今後どれぐらい日本市場で受け入れられるのか、私は非常に注目しています。

3分でわかる 中国 ビジネス 攻略

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