昼過ぎに書いたエントリーと被るけれど、備忘のために追記を書きます。
久しぶりに見た角頭歩。先手の採用を実際に見るのは私は初めて。以前は増田が採用したことがあったはずで、それなりに勝ってもいたようだが、相手が関西のロートルということもあり、流行っていない。最近では一度だけ藤井が永瀬に採用しているようだが、あっさり負けている。しかし１図のようになるなら、採用したい人は多いはず。８五で争点が既にできているし、銀を２二に上がらせているので、先手の玉形の方が堅くなりそうだから。４手目が△４四歩と角交換を回避するなら、相振りを目指して支障なさそう。
佐藤天は地下鉄飛車にするとか盤面の右側で戦う方針を採用する方がよかったのかも。私見だが、２図の△１六歩が相当な悪手ではないかと思う。ここは遊び駒の７三銀を馬にぶつける△６四銀が本筋のはず。本譜は桂馬が２五に跳ねたため玉のこびんが開いて、気を遣う展開になってしまった。
３図の飛車寄りで先手の優勢が確定。８七歩成が目に入るけれど、▲５三歩成が強烈で効果なし。私などは▲５三歩成～▲５八飛と指したくなってしまうのだが、却って△３五桂があるのでまずいようだ。
そこから手数はかかったが、一度も形勢を先手が手放したことはなかったはず。快勝でしょう。