今日は、久しぶりにNPO法人bond projectさんの事務所にお邪魔してきました。
僕は、去年まで児童相談所や児童養護施設などの関係の仕事をしていました。
厚生労働省の中でも、児童虐待や親のいない子どもなど最も苦しい子たちを救う仕事です。
しかし、世の中には児童相談所や児童養護施設にも行けない子たちがいます。
そんなどこにも居場所のない十代の女の子たちが街にいます。
父親から性的な虐待を受けたり、DVがあったり、家庭が崩壊している。
学校にも居場所がない。
自殺したい。
家にも帰れず、深夜の街にいて、悪い男にだまされる。
援助交際やレイプなどで、望まない妊娠をしてしまう。
そして、誰にも言えず苦しんでいる。
そんな女の子たちがいます。
そういう子たちに、声をかけ、相談に乗り、時には保護をしたり、公的な機関につないだり。
必死に救おうとしているのがbond projectのみなさんです。
あまり、僕の立場でこういうことを言うのは現場でがんばっている児童相談所の方に申し訳ないですが、場合によっては過去に児童相談所に連れて行かれたけども、話を信じてもらえず傷ついて、二度と児童相談所に行きたがらない子もいます。
そんな子たちに、ねばりづよく信頼関係を築き、児童相談所につないでいただいたりもしています。
本当にすばらしい活動をしています。
さて、児童相談所などを担当していた僕のところには、全国の児童相談所から様々な情報が上がってきましたし、児童相談所の現場の方ともたくさんお話をしました。
しかし、児童相談所に来ない子の情報というのは、中々霞が関の僕のところに届かないのです。
そこに、さらに苦しい子たちがいることが、お話を聞いてよく分かりました。
こういう行き場のない女の子が、半ばだまされるように借金を背負わされ、風俗で働かされて借金の返済をさせられる。
さらに、薬物を覚えさせられ、そのお金のためにさらに売春をさせられる。
そんな実態もあるそうです。
霞が関で待っていたら、受け取れない情報で、出かけ行って初めて分かることです。
僕だけでなく、世間一般にもそれほど知られていないのではないでしょうか。
それは、こういう世界が、まるでこの社会に「ないもの」とされているような気がしました。
「ないもの」とされている限り、政策は届きませんし、社会に彼女たちの居場所も見つかりません。
こういう女の子たちがいる限り、
bond project のような活動が、この社会には必要なのだと思います。
彼女たちの、自己肯定感を持って暮らしていける安心できる居場所をつくるために、
bond project の活動が、色んな方に支えられたら素晴らしいと思います。
そして、bond projectが、ベストプラクティスとなった時、
こういう活動が全国的に広がるような政策的な手当てがしっかりとできるかもしれません。
僕は、児童相談所や児童養護施設などの児童福祉の仕事が大好きでした。
いつか、戻ってきたいと強く思いながら、その部署を後にしました。
何年後か分かりませんが、一緒に法律なんかを作れたら最高です。
そのためには、多くの方に、こういう実態や
bond purojectの活動を知っていただけたら嬉しいです。
こちらが、HPです。
↓
http://bondproject.jp/
代表の橘ジュンさんの著書です。
↓
www.amazon.co.jp/
漂流少女-夜の街に居場所を求めて-橘ジュン/dp/4811807391/ref=sr_1_2?s=books&ie=UTF8&qid=1338301533&sr=1-2
ちなみに、
色んな事例の話をお聞きしたとき、僕が去年作った法律を使ってくれていたことが分かりました。
自分が担当した法律で、誰かが救われているということをリアルに聞けたのは初めてかもしれません。
また、素敵な仲間ができた気分です。
素敵な仲間の写真♪撮影は、カメラマンであるジュンさんの旦那さま。
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