j
私のところには、女性雑誌やラジオ、テレビ局から「女性の美しさ」などに関する、感覚などの取材が多くあります。
男性目線から「女性の美しさを科学する」と題して取材を受けているものです。
女性の美しさを単なる見た目だけではなく、お化粧やファッションで誤魔化すのではなく、精神的な豊かさや健康美などから「女性の美しさの魅力」を探ると題して、私が女性の美しさを紹介しているものです。
女性の美しさに関係するのが「女性ホルモンの分泌」です。
女性ホルモンを司っているのは脳の視床下部という部分。そこからエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2つのホルモンが分されます。
エストロゲンは、卵巣から分泌される女性ホルモンで、成熟した卵胞から分泌。月経を誘発したり、バストやヒップに丸みがある女性らしい身体つきを作るほか、美肌、美髪など、女性のキレイを応援してくれるもの。また、妊娠しやすい状態に心と身体を整えてくれるのもエストロゲンのお蔭です。
一方、プロゲステロンは、月経や妊娠、出産などに重要な役目を果たします。子宮内膜や子宮筋の働きを調整するほか、乳腺の発達や体温上昇などに関わり、妊娠すると出産後まで分泌し続けます。
これらのホルモンの大敵はストレス。不規則な生活や偏った食事、運動不足、無理なダイエット、お酒や煙草の過剰摂取などが原因。ホルモンバランスが乱れると、肌荒れ、急激な体重増減、怠慢感、生理時の過剰な痛みなどの症状が現れます。果てには月経が止まることも。
2大ホルモンのバランスが整っていると、生理が正しい周期になり、水分量を増やし弾力性のある肌を保持、シミやニキビのない美肌、健康な強い髪、ふくよかな体などを手に入れることができるのです。
バランスを正しく保つためには、脳の刺激が重要な役割を担っています。脳の視床下部からの指令を受けた下垂体は、卵巣を刺激するホルモンを分泌し、それに応えるように卵巣中の卵胞は成熟とともに女性ホルモンを上昇。ちなみに、女性ホルモンは思春期に作られ、10代後半から増え続けます。20代後半には理想的なバランスを保ち、30代前半でピーク。まさに女盛りを迎えます。
まさしく、女性の美しさこそが身長や体型だけではない「女性の美しさ」はこの女性ホルモンの分泌にあります。
但し、現在の20歳代から30歳代の女性でこの女性ホルモンのバランスが乱れたり、不摂生な生活などをしていると女性らしさ、女性の美しさに欠如している人たちが目立ちます。
若いのに、肌荒れや姿勢が悪かったり、立ち振る舞いが下品だったりと女性としての魅力に欠如する人が実に多いのです。
特に私が注目するのは「女性の華」です。女性としての華は「色気や女性らしさ」にあります。オーラなどの輝きや女性ホルモン「エストロゲン(卵胞ホルモン)」の分泌は肌艶を良くし、目に潤いが出ることで女性らしい色気となります。
特に、愛する人から愛され、愛に満たされて幸せなら、この女性ホルモンの分泌が活発化し、華になるのです。
笑顔が素敵になり、見た目だけではない女性としての美しさ、魅力となるものです。
これらから、女性には「愛が必要」だということです。
私たち男性が女性の魅力と感じるのは、ふとした女性らしい仕草や思い遣りのある言葉など、さり気ない立ち振る舞いに魅力を感じたりします。
長い髪の毛を束ねる仕草や可愛らしい仕草などに魅力を感じるものです。それも自然な雰囲気、仕草に女性らしい美しい魅力として感じるものです。
女性が美しく、魅力的なことは「子孫繁栄」の人間の本能でもあるのです。
ところが、残念ながら現在の若い女性たちは、これらを理解できない、体験も希薄だから女性雑誌のようなモデルに憧れ、ファッションやお化粧までも真似ます。これらこそ「個性の欠如」でもあります。
やはり、私は女性の美しさ、魅力は「女性の個性」でもあるということです。
五感プロデュース研究所、荒木行彦