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女性ホルモンは女性らしい容姿にしたり、妊娠や出産など、女性としての機能を充実させたりする作用をメインに行っています。「女性が女性でいられる」というのもおかしな話ですが、女性らしい体つきをつくる、その役割を担っているのが、まさに女性ホルモンなのです。
ところで、そもそもホルモンとはいったいどのようなものなのでしょうか!?
ホルモンとは、私たちのカラダの組織や器官に対して、ちゃんと働くように指示をするごく微量の物質のこと。内分泌器官(脳の視床下部や下垂体、甲状腺、副腎、すい臓、女性では卵巣、男性では精巣)からつくられ、血液に乗って全身に運ばれます。
女性ホルモンは「卵巣そのものから女性ホルモンが分泌されるわけではないのです。
女性は生まれながらに、卵巣の中に卵子の元となる“卵胞”を持っている。これは原始卵胞といって、胎児の頃にピークを迎え、その数なんと約700万個。
「生理が始まって2日目頃になると、脳から原始卵胞を成長させなさいという指令が出ます。こうして、排卵に向けて選ばれた卵胞が成長していく過程で、卵胞の中にある特別な細胞から、女性ホルモンが分泌され始めます」。
ホルモンの種類は40種類ほどありますが、そのなかで女性ホルモンと呼ばれるものは、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2 つ。そのほかに、性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)や排卵刺激ホルモン(FSH)、黄体形成ホルモン(LH)、子宮を収縮させるオキシトシン、乳汁分泌に関係するプラモクチンなど、妊娠や出産などに関係するホルモンもあります。

ホルモン分泌場所、主なはたらき!
エストロゲン(卵胞ホルモン)卵巣、排卵を促す・乳房や子宮を発達させる・自律神経のバランスを整える。骨の密度を維持する。血液中のコレステロールを減らす。脳細胞を活性化する。ほかのホルモンの分泌を促すなど。
プロゲステロン(黄体ホルモン)卵巣 子宮内膜の厚さを維持して着床しやすい状態にする・妊娠後の胎盤の状態を安定させる。基礎体温を上げるなど性腺刺激ホルモン放出ホルモン。
(GnRH)脳(視床下部)黄体形成ホルモンの分泌を促す。卵胞刺激ホルモン(FSH)脳(下垂体)卵胞の成長を促す。
黄体形成ホルモン(LH)脳(下垂体)排卵を引き起こさせる。
プロゲステロンの分泌を促す。
オキシトシン(LH)脳(下垂体)子宮を収縮させて分娩を促す。
乳汁の分泌を助ける。プロラクチン(乳汁分泌ホルモン)脳(下垂体)乳汁の生産を促す。

このように女性ホルモンの分泌は男性と違い複雑です。それだけに身体バランスだけでなく、心にまで影響を及びます。
つまり、美容にも大きく関わっている女性ホルモンバランスです。
最近の若い女性では、この女性ホルモンの乱れから、肌荒れ、貧血なども頻繁に起きやすく、低体温症にも成りやすい体質に成っています。
女性の体温は、一か月の内で、前半が平常体温で、月の半分が0.5度前後上昇することで、正常な生理が起きて、女性のホルモン、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の二種類によってこのように体温変化が起きるのです。
最近は、生理が有っても「偽月経」、つまり子宮壁に卵巣が付着せずに流れてしまうことがあります。これらの人では、生理痛が酷くなります。不妊症の原因ともなります。
これらの女性ホルモンバランスを整える効果があるのが、五感刺激です。
香りなどの刺激は女性のホルモンのバランスを整え、エストロゲンなどのホルモン分泌を助けます。
他にも、原料も必要です。つまり、食事です。女性ホルモンを生成に役立つ食材は「豆腐や納豆、豆乳などの食べ物には、ポリフェノールの一種である大豆イソフラボンが多く含まれています。この大豆イソフラボンは、女性ホルモンとかなり似た働きをすると言われています」。

他にも、美の栄養素と言われている「亜鉛」なども大切です。亜鉛は、牡蠣貝などに多く含まれ、ナッツ類などにも多く含まれています。
そして、ストレスを溜めない、お酒の飲み過ぎ、たばこの吸い過ぎなども女性ホルモンが乱れやすくなります。
定期的な運動と快適な睡眠に心がけ、健康維持が美容と結びつきます。
そして何より「素敵な恋をする」このことで女性を女性らしく、美しくさせます。目に潤い、肌艶もよく女性が一番魅力的になれるのはこれら女性ホルモンの働きです。ですから、見た目に拘った美では、何れ剥がれ落ちるということを私から提言致します。
五感プロデュース研究所、感覚大学、荒木行彦