何で… | 彼女じゃない恋愛*愛した男には彼女がいた

何で…

「彼女じゃない恋愛」とは関係のない現在の記事ですので、興味ない方はスルーでよろしくお願いします。06年03月29日「彼女じゃない恋愛」本編更新分はこの記事の下に在ります。


ある男性と食事をする約束をした。

お友達だ。

だけど、私はその男性に好意をもっている。

男性にもそのことは伝えてある。

男性にその気はない。

だから少し会うのを渋っていて、やっとで私が乗り気になった。

おいしいケーキが食べたいなんて話していた、大まかな予定合わせ。

当然、デートではない。

が……


「ラブホ行こうな」

男性にそう言われて、まずハッとした、否、ドキッに近かった。

次に、ふっと息を抜き、冗談だと思考回路は切り替わる。

「何を食べる気ですか?って馬鹿!冗談でもそういうこと言わないで」

私がそういうと男性は、私の見る限りマジマジと聞き返してきた。

「ダメ?」

この一言で完全パニックだ。

冗談なのか本気なのか…。

「私は風俗嬢じゃありません」

次の男性の言葉できっとどちらかハッキリするはずだ!

そう思ったのに、男性は黙ってしまったのだ。


何?!この状況!!

私はどうすればいいわけ?


「何か言ってよ!冗談にならない、ちょっとショックです。冗談でもこういうのは勘違いしてしまいます…」

「ごめん、ごめん」

「何で謝る…の?」

「風俗嬢なんて思ってないよ」

「否、そっちじゃなくて…」

「どっち?」

「ラブホテル行くとか…」

「あぁ、冗談だよ」

「だから!そういうの、傷つく」

「何で?」

「はぁ…別にいい」

「何で?!冗談が過ぎたから謝った、それ以上に何が不満なんだ」

「その冗談、笑えると思った?」

「だから冗談だ」

「笑えない…」

「下の話嫌いだっけ?」

「ズレてるよ」

「だから何が?!」

「それを私に言って、どう思うかとか考えない?」

「あぁ!言った時は何も考えてなかったよ。悪かった」

「…何で…そういうこと…言うの…?」

「はぁ、何でメソメソするかな?本当何も考えてなかった、ほんと悪かったよ、ごめん」

「もうそういうの言わないで」

「わかった!気をつけるよ。楽しみにしてるから、可愛くしてこいよ」

「可愛くなんかしていかないよ」

「しないの?」

「何でする必要があるの?」

「可愛いお前に会いたいから」

「そいうのホント止めて!ムカつくの」

「何?これもダメ、あれもダメ!!お前が言わんとする類似がわかんねぇよ」

「解んないんだ…」

「お前とは何も話せないな」

「そ…」

「…だから、何?俺は何でお前を怒らせてる?」

「何で?…って思う」

「ん?」

「何で、私を誘ったんだろうって思う」

「何?それは俺に恋愛感情があるかないか聞いてんの?」

「それは知ってる」

「じゃぁ何?」

「知ってるけど、何でって思う」

「それは思わせぶりな態度を俺がとるから?」

「思わせぶりな態度…とってたんだ?」

「そういうつもりはない」

「ふ~ん」

「お前、俺と会うの辛そうだな。止めようか?」

「嫌だ!」

「俺はこんなの嫌やけど」

「だから!それで何で誘ったの?想定くらいできたでしょ?!」

「何で何でって!!会いたいと思った話したいと思った、それだけだ」

「そんなの知ってる、解ってる!でも、何でって思うんだよ、馬鹿!」

「お前にも解らないことを察して、答えないといけないわけ?」

「何でよ…ムカつく」

「会ってくれるよな」

「・・・」

「会いに行ってもいいよね?」

「・・・」

「嫌なら会わなくていいよ。その時その場所にお前がいなかったら二度と会わないから」

「ズルイ…何で……よ」

「何でが止まらなくなったな」


自分でも何の何でなのかさっぱり解らない。

ハッキリ言って、相手から恋愛感情はないなどと言われたくはない。

それは男性も察していて、決して言わない。

全ての会話は、お互い理解しあってのものだった筈なのに、私が絡んだ。

何も聞きたくない筈なのに、相手に対して「何で」を求めていた。

期待がないといったら嘘だ。

だけど、「本当はスキだ」何て展開はない、確実にない。

私は何を聞きたかった?

そして、男性は本当に、何で私を誘ったんだ?

答えは知ってる、理由などないに等しい。


「そういう事、ない?」

「ないな~、そんな難しく考えねぇよ」

「そっか、私、変かな?」

「いいや、まともな人間の反応だと思うよ」

「まとも…あなたはまともじゃないの?」

「あはは、どうだろうな」

「な~んにも考えてないの?」

「少なくとも、思ったままに…」

「そんなに行動的じゃない、私」

「食事に行ってくれますか?」

「・・・」

「はい、は?」

「…はい」


私には会いたいと思える人が少ない。

だから、わけもなく会いたくなるこの男性の気持ちが解らない。

正確には、解ってあげられるけれど、シコリは残る、そう何でかって。

男性は、理由がなきゃダメかって言ったけれど、それは、つまり、スキじゃなきゃダメかってことで、私の「何で」とは違う。

そう言われたら、そんなことはないって言うしかないから。


ここまで来てこう言うのもなんだけれど、この記事がフィクションかノンフィクションかは読み手の皆様に任せます。

話の内容はどうでもよかったんです。

言いたかったことは、言葉にならない想いは、どう伝えるべきなのか…。

これだけは言っておこうかな、実際に気持ちを言葉に出来なくて、昨日の夜、悔しくて涙を流した。

相手にどうしても伝えたい思いだったのに、どうしても言葉にならなかった。

相手もそれをずっと待っていてくれた。

今でも悔しくて涙が出る。

どうしていいのか解らなくて、何故だか相手に「ごめんなさい」という想いが込み上げる。

辛くて、本編ぶった切って記事を書きました。

この記事もどう書けばいいのか解らずに、こんな書き方をしました。

改めて最近の「彼女じゃない恋愛」を読むと、今とホントシンクロする部分があって情けないです。

成長してないな…私。