雨が降ればいいのに… | 千のコトハ

千のコトハ

徳川千です。千姫って呼んで下さいな★
25年生まれの長男ひーちゃんと、去年末に産まれたくーくとの
日々をつづっています。時々創作もしますよ~
(電撃結婚の話については『千姫の恋』へ)

雨が降ればいいのに…

私は晴れ渡った空をうらめしそうに見つめた。


もうすぐ夏祭りが始まる。

一年に一度の町の納涼祭だ。

みんなはしゃいで、たのしそう。


ほらまた、子どものはしゃぐ声。

外を見ると、真っ赤な浴衣を来た女の子が、

父親らしき人に肩車されて、笑っていた。

「楽しそう、私も夏祭り行こうかな?」

と誰もが思うだろう、ほほえましい光景に

私は思わず、大きくため息をついた。


夏祭りは嫌いじゃない。

毎年行っているし、すごく楽しみしている。

今年も楽しみにしていた。

でも今の私は、違う。

夏祭りになんて、中止になればいいって思ってる。

雨が降ればいいのに、心の底からそう思う。


ほらまただ。

外を見ると、浴衣着て一生懸命おしゃれした若い女の子が、

同い年ぐらいの男の子に手をひかれて、恥ずかしそうに歩いていた。

「いいな、私もあんな風に…」

誰もが夢見る浴衣姿。それなのに、私は

なぜかいらつきを覚えた。


浴衣着てみたい。浴衣だってお金ふんぱつしてかわいいの用意したのに、

髪だって、浴衣に合うように一生懸命伸ばしたのに…

それなのに!どんどん、怒りは募っていく。

夏祭りなんて、夏祭りなんて、中止になればいい。

雨が降ればいい、私は叫んだ。


でもその声は、いきなり上がった花火の音にかき消されてしまった。

その途端、私の心の中で何かがはじけた。

そして、涙がとめどなく流れ出した。

もう叫べなかった。代わりに嗚咽が止まらなかった。


でもだれもその涙には気づいてくれない。

でもだれも私の声には気づいてくれない。

みんな、みんな、夏祭りで、はしゃいでいるから。


雨が降ればいいのに…

夏祭りなんて、夏祭りなんて、

夕立で私の顔みたいにぐしゃぐしゃになってしまえばいいのに…

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うお~、また書いてしまったヽ(;´ω`)ノ

読んで、沈んでしまったらごめんなさいm(u_u)m

でも本当に今私、そんな感じなんです。

夏真っ盛りだというのに、何にも予定入んなくて…

ああ、昔は独りでも何にも寂しくなかったのに、

何なんだろう、この悲しさは。

あ~、遊びたい!!