Photo by Semmei

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旅の記憶

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旅で写真を覚えて、今写真を撮って生きているわけだけど
1人で目的もなく、誰にも呼ばれない場所で、カメラだけ持って、ふらふらしてた時の自分がいる
日本を出ると、こっち側の自分が待ってて、自分の写真を思い出す
   
もう何年も作品を撮ってない

 

今さらですがインスタグラムやってます

@semmei3

@semmei9


この春に機材を一新しました
20年近くNikonを使い続けてきたのですが別にNikonに不満があったわけではなく
先日なんとなく触ったFujifilmのミラーレスが手に馴染む馴染む!
今までミラーレスは中途半端だと思って見向きもしなかったけど、諦めずにミラーレスを作ってくれた企業さんのおかげでミラーレス今本気ですごいです!

FujifilmのX-T2を2台購入して、20回位現場で使用した感想です

【いいところ】

・軽くて使いやすい

・SDカードが2枚入る

・肌色がきれい

・レンズが安い

・小さいので威圧的にならない

・高感度のノイズがきれい

・数字では表せれない空気感みたいなのが自分の描いたスケッチに一番近い(これが一番の理由)

 

【あかんところ(Nikonと比べて)】

・顔認識が使い物にならない(スナップ写真撮るときにこれには焦った)

・バッテリーの消費が早い

・立ち上がりが遅い

・ほんの0,0何秒かシャッターの反応が遅い

このシャッターの反応はもう感覚なんだけど、一瞬の表情を撮るときは今まで以上に被写体の顔の筋肉に集中しないといけない

・シャッターの音が小さい

これはいいところと思われる方も多いかと思いますが、モデルさんを撮る時のシャッターの音はリズムみたいな感じなので、それが相手に聞こえないというのは一番辛い!被写体と離れてるときはシャッターを押すたびに「はい」「はい」と声を出さないといけない

どうせ音なんかON/OFFできるから嘘でもいいからちゃんとしたシャッター音を出して欲しい

・今何枚撮ったか分からない

これが一番謎!なぜ撮影枚数を表示できないのか?理由を教えて欲しい!前撮りなどで「2時間200カットでお願いします」と言われて計算しながら撮らないといけない

 

 

これくらいだと思います

まだまだ欠点もありますが完璧なカメラは存在しないと思っているのでその点は大丈夫です
写真はカメラだけで撮るものではないので

ただ

撮影枚数の表示だけはどうにかして欲しいです

富士フィルムさんお願いします!

 

そして

 

簡単にじゃあ機材を買い換えようと思っても、20年近くNikonばかりでしたので全てを買い換える必要があるのです
カメラは同じのを2台(目をつぶっても、カメラを見なくても一瞬で設定を変えれるように)
レンズは自分の好きな距離感のを4本
バッテリー10個
充電器
フィルター
ストラップ
フラッシュなどのシステム
などなど
この何十万円という買い物を気持ち良く1時間で終わらせてやりました

今、毎日の撮影の現場が楽しくて楽しくて!

 

今めっちゃいっぱい撮影をしたいです!!!!

 

 

このカメラを触った時から始まりました

今から15年以上前の事です

実際にこのカメラで一緒に旅をしたのは2年くらいですが、覚えているだけで

マレーシア、シンガポール、タイ、ラオス、インド、バングラデシュ、ネパール・・・・

 

 

デジカメとは違って、不器用なだけど、ワクワクさせてくれたし、一緒に写真を撮らせてくれました

自分がしっかり見て考えないと写真が撮れなかったことが

「自分の見たものを写している」

感じがしてとても楽しかったです

先日このカメラをメンテナンスに出しました

   

 

40年くらい前に買ったカメラがまだ使えるということに、made in JAPANの職人さんを心から尊敬してます

  

父親が遺してくれたこのカメラでまた知らない町を歩いてみたい

「これでもうプロ、言い訳はできない」
そう決意して
知り合いの紹介で二次会の撮影で5千円もらって
それから14年
最初は撮影での年収は3万円もなかったと思います

   

今でもその5千円をもらった時の気持ちは鮮明に覚えています

  

カメラの向こう側にいるのが同じ人間という動物で同じ場所であったとしても
みんな、親が違い、歩いてきた道が違い、未来がって
だから毎回、一回目の5千円の気持ちで撮影をさせていただいております

  

  

 

今年もみなさまのおかげでなんとか嫁と生きてこれました
  

トップの写真は
日本最大のウェディングフォトのコンテスト
ウエディングフォトアワードで金賞をいただいた写真です

 


今から20年以上前、中学の僕は誰からも見放されて絶望の中にいました

名古屋の地方裁判所を1人で出てきた僕にインタビューをして

去って行く僕の背中に「頑張ってください」と声をかけてくれた中京テレビの恩田千佐子アナウンサー

自分が子どもで相手が大人で、全く勝ち目も何もなくて、惨めで悔しくて、

恩田さんの「頑張ってください」が優しくて優しくて背中にスッと入ってきた

あれからずっとテレビで見るたびに「頑張って下さい」という声が背中からしてきてました
戻ってくる日を待ってます
テレビでまた声を聞かせてください

 
そろそろ次の旅の計画を立てよう

「あきらめる」という言葉はマイナスなイメージがあるかもしれないけど

「手にするためにあきらめる」という使い方が好きです

もっともっと遊びたいかもしれない、もっともっとダラダラしたいのかもしれない、

でもそれをあきらめて汗を流している人が魅力的に見えるのです

 

人と人がぶつかり合って、声が聞こえて、排気ガスととスパイスの香りがして、鮮やかな色が飛び込んできて、臭くて、正直で、うそ臭くて、混沌としてる、生命がむき出しの景色が見たい

そんな場所を歩いてきた

バンクラデシュ ダッカ 2003年

その人はとても変人だったけど、僕にとても重要で大きな影響を与えてくれた人
僕が結婚するまで半年に一回は電話してくれて「ちゃんとご飯食べてるか?毎月どのくらい稼いでるんだ?」とリアルな部分を聞いてくれた


写真のことも旅の事もほとんど話さなかったけど
彼の仕事場の机の上には、僕が撮った写真が飾ってあったそうです


彼の年齢に追いつくまであと7年

 

ウエディングフォトアワード2017で金賞をいただきました
今月表彰式に行ってきます
本当にありがとうございます
いつも一番良い場所で撮影をさせていただけて感謝です
心からありがとうございます
これからも日々勉強して参りますのでよろしくお願いいたします