風俗業界関係者が新宿ロフトプラスワンに大集合!

4月26日、サブカルの殿堂・新宿ロフトプラスワンにて、現役風俗嬢や風俗関係者が一同に会する風俗フェスティバル『風フェス』が開催された。イベントは三部構成。風俗の業種別に実技を公開するワークショップに、性風俗版マネーの虎、そして『メンズバリューTV』の公開生放送といった内容だ。動員は予想を遥かに上回るものとなり、立ち見が出るほどの盛況ぶり。そんな第一回「風フェス」の模様をレポートする。

第一部では、「西麻布ヒルズ」のツッコミ担当・千太郎氏を司会進行役に風俗実技のワークショップが行われた。講師はセックスワーカーの自助グループ「SWASH」のメンバーでもある“性戯の味方”こと水嶋かおりんさんを筆頭に、池袋のSMクラブ『エルドラド』の店長・黒咲蘭さん、インストラクターとしてSEXレッスンやアダルトグッズ企画などを行ってきた響香さん、そして吉原の元売れっ子ソープ嬢として風俗嬢短期大学を運営する愛花さんといった布陣。いずれも百戦錬磨の接客経験の持ち主であり、各人のこれまでの活動の話から風俗で働く上での実用的なアドバイスをしていった。特に黒咲蘭さんの、男性モデル(本誌取材班)を相手にSMプレイの流れを実演する姿は会場をどよめきの渦に巻き込んだ。

第二部は、性風俗版「マネーの虎」と称し、風俗の開業コンサルタントなどの投資家たちに対し、新規の開業を希望する人たちが企画をプレゼンするという内容。投資家陣はネオヒルズ族として数々のマスメディアに取り上げられた久積篤史氏に、日本最古の老舗アダルトサイト『東京トップレス』の運営や巨乳評論家としても知られる工藤隆男氏他数名が虎軍団として登場。最新のIT技術を導入した企画や、高齢化社会を見据えた新しいサービスの提案、店舗拡大に向けての具体的な話なども出てきた。中には、興味を示した投資家たちと意見や質問を交わす場面もみられたり、実際に投資を希望する人もいたことから、今回のイベントをきっかけにした新規の展開にも現実的な期待を持てるものとなった。




イベントの締め括りは『メンズバリューTV』

第三部は、今回で14回目の放送となる『メンズバリューTV』の公開生放送。毎度同じみの乱一世と範田紗々両氏を司会に、西日暮里『ビザールクリニック』所属のスージーQ、『新宿コルドンブルー』所属の珠莉女王様、『パンチラボイン横浜』に所属し来月にはキャットファイト・デビューが控えるらむ嬢など、これまで本番組にゲストとして出演してきた現役風俗嬢を中心に招いてのトークショーを行った。




「これまでの接客人数」や「お客が勃たなかった時の対応」といった、仕事に関する質問や、お客との色恋沙汰や恋愛エピソードなど私生活に関する質問も投げかけられる。回答の中には接客人数5,000人以上を超える売れっ子の話やBL(ボーイズラブ)趣味が高じて新宿二丁目の売り専ボーイに恋してしまう話といった興味深いエピソードが司会者との絶妙な掛け合いの中で披露された。



出演の風俗嬢はいずれも出自も業種も異なる個性派揃い。そんな女性たちの相手役に駆り出されたのは、これまた毎度同じみの当番組の名(迷?)アシスタントでもあるハイブリッド立花氏。引き締まった長い美脚を誇るスージー嬢のおみ足と戯れたり、琉球空手有段者である珠莉女王様の本気のキックを尻で受けたりと相変わらず華々しい活躍っぷりを見せてくれた。番組終盤では風俗店の割引チケットを配ったり、無料券争奪のじゃんけん大会などが行われ、会場にいる全員を巻き込んでの大盛り上がりとなった。



そもそも今回のイベントにはセックスワーカーのための慈善活動の認知拡大と共に、東京オリンピックを控えて今後増えていくことが予想される海外旅行客の風俗店への受け入れを祈願として掲げているという。常に法的規制と隣り合わせにありながら永らく存続してきた日本の性風俗産業。今後の動向に益々目が離せない。