私は昔都内の大手進学塾に勤務していました。

(今や上場してすごい有名塾となりました。群馬県あたりでも知る人もいる塾となり、

懐かしく思っています。)


当時(今から15年くらい前)は、私立中学受験も担当しており、年末から年始にかけて

胃が痛くなる思いをしたものです。



首都圏の私立中学入試は、まさに本人、保護者、塾の三位一体の共同作業であり、

そのいずれかが失速しては、合格はありえないものでした。



群馬県の場合、中学入試といっても私立が新島学園、樹徳中学など限られており、

今や公立中高一貫人気もあり、中央中等と伊勢崎の四ツ葉学園がメインではないでしょうか。


しかし、昔のことを思い出すと首都圏の私立中学入試はがんばれば、がんばっただけ

合格の可能性が高くなるということが前提でした。


しかし、群馬県の公立中高一貫入試では、必ずしもそうとは限らないような気がします。

まあ、これは中等や四葉学園がどのような生徒を集めたいかにもよるので、我々が

とやかく言うことではありませんが・・・




話は変わりますが、ある本に興味深い一節が掲載されていました。

引用しますと・・・


「中学受験で一番いいのは、一生懸命がんばって、落ちること。
次が、一生懸命がんばって、合格すること。

次が、がんばらないで、落ちること。
最悪なのは、がんばらないで、合格すること。……」



うーん。

我々受検業界にいる人間にとっては含蓄ある言葉です。


公立中高一貫入試も「がんばれ!」と言うことが難しいほど「一生懸命やっている受験生もいます。」

限界くらいがんばっている生徒に、これ以上「がんばれ!」とは言えませんからね。


でも、受検しない他の小6生が楽しくすごしている冬休みに、もうがんばれないくらいがんばった生徒は、

合否に関係なく、中学進学後はとても伸びると思います。



大して勉強していないのに合格してしまうと、結構その後に大きな壁が立ちはだかり、乗り越えるのが

更に大変だったりします。

(まあ、私の主観ですが・・・・)