ゴルフレーザー距離計その3 BUSHNELL ピンシーカー スロープ ツアー V2の比較 | ゴルフの自習のブログ

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 このページのブログ記事は、2012年のものです。
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  ゴルフ レーザー距離計 比較 2015-2016
  ゴルフ レーザー距離計 比較 2015-2016 その2 分類
  ゴルフ レーザー距離計 比較 2015-2016 その3 ブッシュネル ピンシーカー
  ゴルフ レーザー距離計 比較 2015-2016 その4 レーザーアキュラシー
  ゴルフ レーザー距離計 比較 2015-2016 その5 ニコン


さて、各レーザー距離計を個別にレポートするが、
まずは、ブッシュネル ピンシーカー スロープ ツアー V2。



輸入代理店阪神交易のサイト

外見もそっくりで名前も似ている「ピンシーカー ツアー V2」には、傾斜機能が付いていないので
お間違えの無いように。安いと思って買うと後悔することになる。



本場のアメリカでも、最も人気のゴルフ用レーザー測定器である。



≪使い勝手、評価≫
ブッシュネルの一押しモデルである。
1600ヤードまで計測可能で、傾斜機能も付いた上位機種「ピンシーカースロープ プロ1600」も
あるが、二まわりほどでかくて、価格も高くオーバースペック気味なので、
ピンシーカー スロープ V2の方が現実的だろう。

基本的な性能としては、まずは、高低差測定ではなく、傾斜角度測定機能に留まることが
ポイントだ。
スロープモードでは、高低差は表示せずに、勾配角度とショットの推奨距離(傾斜を考慮した打つべき距離)が表示される。

これがこの商品の最も残念な点だ。


なぜなら、打つ人やクラブによって、打つべき距離は大きく異なるからだ。
例えば、残り160ヤードで打ち下ろし傾斜で、推奨距離が150ヤードと出た場合、
Aさんは、アスリート系飛ばし屋で150ヤードならピッチングで十分と考える。
Bさんは、球がなかなか上がらない女性で150ヤードならストロングロフトの7番ウッドで打つ。
さあ、ナイスショットしたとき、結果はどうなるか。
Aさんは弾道が高く、スピンも効いているため、打ち下ろしの影響すくなくややショートするだろう。
Bさんは、低くスピンの効かない球で、飛びすぎて、ごろごろとグリーン奥にこぼれてしまうだろう。

確かに、おおよその目安として、推奨距離を表示してくれるのは親切だが、
やはり、高低差の数値も知りたいところだ。
5度打ち上げといわれてもピンとこないが、10ヤード打ち上げと言われれば、
自分の球質や使用クラブ、風などから判断して、
どのくらい打てばいいか想像がつくし、ミスした場合もそれが経験となって次に生きるだろう。


次に残念なのが、倍率である。
他の2つのレーザー距離計が6倍なのに対して、このピンシーカー スロープ ツアー V2は、5倍。
最も使用頻度の多いピンまでの距離測定において、
この倍率の低さの影響はでかい。
レーザー距離計を使うと、ピンの細さを実感させられる。100ヤードを越えると、
手振れもしてなかなかうまく測定できない。
ニコンは良心的に、通常の計測可能距離と、ピンを計測する場合の計測可能距離も表示している。
例えば、レーザー550ASの場合、最大計測可能距離は550ヤードだが、
ピン計測が可能なのは、100~200ヤードまでとある。天候やピンの状態などにより、
100ヤードまでが限界の場合もあるということだ。
それだけに倍率が高いほど、計測がしやすいのだ。
5倍と6倍の違いは同じ位置から、35インチのテレビと42インチのテレビを見るのと同じ違いだ。
結構違う。


もうひとつ、計測するために、ボタンを1秒以上押しておかないといけないことも不満が残る。
レーザー550AS、レーザーアキュラシーRF660PROのどちらも、
測定ボタンを押したら、瞬時に、計測結果がでる。
1秒間というとそんなに長くないように思うが、
例えば、テレビのリモコンが1秒押さないと変わらないという事態を想像して欲しい。
なんともとろいのだ。


ついでにもうひとつの不満はケースだ。
お弁当箱のカバーのような大きなケース。2台収納できるんじゃない?ってくらいの
大きさ。
はっきり言って邪魔


ゴルフの自習のブログ-ピンシーカー ケース ホルダー



一眼レフカメラを持ちながらゴルフをするようなものだ。
おそらく、他の大型の機種と兼用だからこんなに大きいのかなと推測している。
たぶん、不評なのだろう、後付けのように、シンプルなオレンジ色のホルダーもついているが、
これがまた逆にシンプルすぎて、ふたもないし、底が一部露出していて、本体を傷つけたり、
落としたりしそうだし、取り出しもしまうのも面倒くさく、使う気になれない。


不満な点ばかり、4つも上げてしまったが、
デザインは、最もカッコイイ。

サイズもちょうど良いし、余計なものがないシンプルさも良い。


カメラなどと同じように、三脚を取り付けるネジ穴がある。通常は使う場面はないが
ドラコン測定時などには良いかも。





≪測定法≫

3つのモードがある。

スロープモード。
測定ボタン(マニュアルには「発射ボタン」と書いてある)を押すと直線距離と、勾配角度、ショットの推奨距離が表示される。

ピンシーカーモード。
ピンなど細かい目標物への測定を助けるモード。
近距離を優先的に表示するモードである。
上のスロープモード時も、ピンシーカーモードは有効なので、スロープモードのスロープ機能なしと同じ。

ノーマルモード。
直線距離のみ計測。近距離優先ではなく、測定ボタンを押している間、レンズを向けているものへの
距離を連続的に表示する。



≪付属品≫

取扱説明書(シンプルま1枚の紙、不思議な日本語、マニュアル作成に慣れていない人が作った?)
ソフトケース
簡易ホルダー
レンズクリーナー(布)
ストラップ(ゴツイ・・・)
保証書
純正品検査書(こんなものいるか?並行輸入品への対抗だろう)
油取り紙(おまけ?)





≪価格≫
ネットショップで最安値で3万円台後半。
amazonやヤフオクだと3万円台前半もある。
街中の大手のゴルフ用品店だと5万円前後。

ピンシーカーはアメリカの製品なので、
並行輸入も売られている。

機能は、すべて同じで、違うのは日本語のマニュアルの有無と、
純正品検査書という意味不明やカード、
そして、パッケージと本体に日本語のシールが貼られているだけ。
(保証は有無はよく確認したほうがよいでしょう)
日本特有の機能があるわけではないので、3万円ちょっとと安いので
お勧めかも(「ピンシーカー 輸入」などの検索キーワードで見つかる)



NO.1ブランドで先駆けなのだろうが、ライバルメーカーがそれを手本に、
すでに、これを越えるものを作られてしまっているというところだろうか。



次回は、ニコンAS550。


続く・・・。