二十歳を過ぎた頃、 clubEARTHに一枚のCDが置いてあった。

HELLO ENDING

「何これ…」

「マキシマムザホルモンっていうバンドだよ」

「そうなんだ…」

「ロッキンポ殺しっていうアルバム」

「ロッキンポ?」

「ロックインポ野郎ってことみたいだよ」

「え、インポ!?」

私にとって、ホルモンさんの作品は何もかもが新しかった。

私があの頃に見たバンドのDVDは三つで、
銀杏BOYZの「僕たちは世界を変えることが出来ない」
band apartの「Eric the Fool Recognized His Bike Quakes 」

そしてマキシマムザホルモンの
「Debu Vs Debu」だった。

二十歳の頃は「アナル」とか「糞」とかいう言葉を
みんなと一緒に合唱して良いものなのか分からず、
ちょっぴり赤面しながら見ていた。

遊びに行った帰りに、カーステレオで爆音で流しながら
車のサンルーフをあけて
「NANANA ニトロBB戦争~!」

とみんなで歌ったのは、私たちの青春の思い出の一つだ。

HELLO ENDING

それが六年かそのくらい前のこと。

何だか不思議な気持ちの方が大きいです。

昨日と今日で、私たちはマキシマムザホルモンさんと一緒に
川崎クラブチッタと新木場コーストをまわっています。

昨日のMCで、ナヲさんが
「さっきさおりちゃんに楽屋で根性焼きをされた」
「打ち上げではナヲとさおりで乳首相撲をする」

とMCをしていたのも、
何だか不思議な気持ちでした。

ナヲ先輩は堂々と嘘をついていました。

「対バン」も初めての私たち。

ホルモンパイセンに色んなことを教わってきます。

HELLO ENDING

ラブの中身はダイスケはんさんです。