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東電が初めて最悪のケースの想定を発表しました。東電の発表によると、地下水の流入を防ぐ「凍土壁」の完成が遅れるなどのトラブルが発生した場合、2年後には地上の汚染水タンクが満杯になるとのことです。
東電は今まで「計画通りに進んだ前提」の予想しか発表しておらず、最悪のケースを前提した推定は一度もしていませんでした。このような推定を発表した理由は、規制委員会から「ちゃんとした推定を発表するように」と言われたからです。

東電が頼みの綱としている「凍土壁」は膨大な電力などが必要な上に、原発では初めての作業となるため、私はあまり良い結果にはならないと見ています。膨大な電力が必要ということは、それを維持するための設備も必要となるのですが、ネズミ一匹で停電になるような福島第1原発では、ちゃんと維持できるかは怪しいです。
また、地下水脈の構造も不明点が多く、凍土壁で一時的に防いでも、他の場所から水が流れ込んで来る可能性があります。

やはり、汚染水タンクが満杯になった時に備えて、巨大な輸送タンカーを福島第1原発に準備しておくべきです。大型タンカーが一隻あれば、タンク数百基分に匹敵する量の汚染水を一度に運べます。地震や津波の問題もありますし、今のうちに様々な対策を用意しないと本当に不味いです。


☆2年後の福島原発は?…“最悪のケース”初試算(04/19 17:42)
URL http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000025403.html

引用:
東京電力は、福島第一原発で汚染水が増え続け、2年後にも敷地内のタンクに入りきらなくなる“最悪のケース”を初めて試算し、その結果を原子力規制委員会に報告しました。

 東京電力は、タンクに汚染水を最大90万tまで入れられるよう計画し、タンクを海上輸送するなど建設を急いでいます。しかし、規制委員会から、地下水を海に流したり原子炉建屋の周りの地面を凍らせる「凍土壁」など、汚染水を増やさない対策が実施できない最悪のケースも試算するよう求められました。試算の結果、建設したすべてのタンクに汚染水を入れても、2年後に入りきらなくなるということです。規制委員会は、これまでに打ち出した汚染水対策で期待する効果が出るか確認するよう指示しました。
:引用終了

☆2年後の福島原発は?・・・"最悪のケース"初試算(14/04/19)


☆避難生活送る住民ら、福島第1原発を初めて視察(福島14/04/18)


関連過去記事

☆凍土遮水壁は無意味?福島第一原発4号機の設計者が警告!田中三彦氏「不確実性の高い凍土壁方式で押し切ろうとしている」
URL http://saigaijyouhou.com/blog-entry-1405.html