橋下徹大阪市長。に対する違和感 | 日本を語るブログ

橋下徹大阪市長。に対する違和感

橋下徹大阪市長が辞職し、出直し市長選挙に出馬すると表明しました。

区割りを決める法定協議会で橋下市長と松井一郎大阪府知事の提案が否決され、事実上、大阪都構想が頓挫したのを受けてのことです。

橋下市長の決断には、大きな違和感を抱かざるを得ません。
まず、出直し市長選に打って出たところで、議会の情勢が変わるわけではありません。
橋下市長は「民意の力で議会を・・・」と言っていますが、議会も民意なのです。市長も議員も有権者の民意によって選ばれます。本気で大阪都構想を目指すと言うのであれば、かつて河村たかし名古屋市長が市議会のリコール運動を行ったように、橋下市長も市議会リコール運動をすればいいのです。

次に、橋下市長は辞職表明の記者会見でこう述べています。

「住民投票を行うにあたって、是か非か、賛成か反対か判断してもらうための説明書を作っています。これを協定書といいますが、大阪市民の皆さんに対する説明書、大阪都構想はどういうものか。メディアから『中身がない』『説明が足りない』といわれた。当たり前です。まだ説明書は完成していないんです。大阪都構想は大阪府庁と、市役所という巨大な役所を一からつくり上げるんです」

これを聞いたときの私の最初の反応。

えええええ!!!!!!!∑(゚Д゚;)

驚きました。
橋下市長が大阪都構想を言い出したのは昨日や一昨日ではありません。
橋下市長が大阪都構想に初めて言及したのは、2010年の公明党の新年会です。つまり4年も前です。
4年前から大阪都構想を主張しているのに、「まだ説明書は完成してないんです」って・・・。
そんなものを議会が通すとでも思ったのでしょうか(思わなかったから大阪維新の会を作ったのか)。
これは言い換えれば、今まで市民に何も説明せずに、大阪都構想を訴えていたことになります。

また、私は橋下・松井らが大阪都構想を進めているのに、不安を感じています。
私は、府と市の二重行政を無くすという、大阪都構想の理念には賛成です。
ただし、大阪「都」という名称に引っかかっています。
橋下・松井ら維新の会が目指す大阪都構想は「特別行政区」を置く「都(と)」を目指しています。橋下市長も、「東京都だってかつては府だった。東京府と東京市がひとつになって東京都になった」と言っています。これは歴史的な事実です。
それでも、「大阪都」を名乗るなら、「第三の都(みやこ)」として、大阪に御所を作ろうという動きが少しぐらいあってもいいと思います。ちなみになぜ「第三の都」なのかというと、京都に京都御所があるからです。私は京都は「第二の都」だと思っています。
自民党衆議院大阪第一選挙区支部長の大西ひろゆきさんは、維新の会の主要人物である松井氏と浅田均府議会議長に「皇太子殿下をお迎えしたらいかがですか?」と進言したそうですが、彼らの返事はこうでした。

「そんなんどうでもええねん!東京都のシステムが大阪に来ればそれでいい!」
(この動画の2分45秒あたりから http://www.youtube.com/watch?v=-duhJECCkpw)

もちろん、松井氏らが本当にこんなことを言ったのかは定かではありません。しかし、松井氏の「仁徳天皇陵に電飾を・・・」という発言から推察しても、松井氏が皇室を軽視していることは容易に想像がつきます。
チャンネル桜の水島総社長が維新の会についていつも仰ってるのは、「維新の会には日本が足りない!」ということでした。まさにそのとおりです。

そして、橋下徹の人間性についてです。
これは自民党の中山泰秀衆議院議員がご自身のブログで書かれています。
「大阪市長を務める前に、人の道というものがあると思う」
http://ameblo.jp/nakayamayasuhide/
そこから少し引用。

橋下さんが一番最初 政治に足を踏み入れる時、自民党、公明党は勿論の事、どれだけ皆さんの応援を背に受けられてやって来た事か。私個人も彼の為に推薦状をとり、選挙で彼の当選を目指し、私の後援会、演説会や団体、大阪の皆さんに挨拶回りや早朝や夜間の駅立ちを何度も重ねて来た。橋下さん、あなたを私の車にお乗せし、一緒に推薦状を取りに向かいましたね。「推薦状なんて貰うのは人生で初めての事です」と言って、車中で喜んでいたあなたを思い出しています。ところが当時、「自公政権から民主党への政権交代」が明らかな状況になって来ると、あなたはすかさず選挙応援を受けた「自民党」「公明党」よりも「鳩山民主党」への支持を表明し、鳩山由紀夫さんに陰りがみえ都合悪くなると、大阪府知事公館にまで小沢一郎さんを招き入れ握手までし、今度は小沢一郎さんの秘書が3人逮捕されたのきっかけに「これじゃ具合い悪い」と思ったあなたは、みんなの党・渡辺喜美さんに近づき、渡辺さんと大阪で「一緒にやろう」と会談まで行い、アメ村にマイクを持って立ち、次に渡辺喜美さんと利害が一致しないと分かった途端に、世話になった渡辺喜美さんを罵倒し、急遽ご自身で「大阪維新の会」という政党を、WTCやATCの買い取り問題で、自民党や民主党の地方議員に「おまえの選挙区に芸能人を立てるぞ」と暗に脅すような噂を立てながら地方議員を造反させる形で作り上げましたね。

そうでしたね~。もう皆さんも、ひょっとしたら橋下市長もお忘れかもしれませんが、橋下氏は自民・公明の推薦を得て知事になったんでしたね~。
それなのに2009年の衆院選前に民主党支持を表明しました。当時これを聞いた私は「自民党の推薦で知事になったのに・・・」と思いました。
かつて、中曽根康弘という「風見鶏」と評された政治家がいましたが、橋下市長は中曽根氏をはるかに超える「風見鶏」ですね~。

橋下徹さん、一度政界から身を引いて、顔を洗って出直してください。