昨日、レイソル戦で、早々と選手交代を重ねたのは、少しでも足元の上手い選手に代えようという意図に読み取れました。

かつては足元の上手いテクニック自慢の選手が多かったヴェルディ。

しかし、現在は残念ながらそうではありません。

悔しいけれどレイソルの方が上手かったし、さらに研究もされていました。いや、わざわざ研究しなくても、石崎さんは知り尽くしていらっしゃったはずですが。

前節、待望の両サイドの選手が入り、さらにパスを繋げるタイプの選手がメンバーに入ってきて、少し、らしくなったヴェルディ。

しかし、やはり付け焼刃が露呈してしまいましたね。

パスが繋がっても、ボールが前へ行かない、横へ横へのパスサッカー。


さて、今日はユース。

今年は選手交代をしても、あまりシステムを変えません。

司令塔をおく、昨年とは違うシステム。

そうすると、オフェンシブなMFのポジションはたったひとつ。

そのひとり以外の選手は、ボランチかサイド、あるいはフォワードの選手として出場するしかありません。

ただ、司令塔の選手自体を交代する、という場合もあります。

先週のレイソル戦では、後半開始からの交代でした。

交代で出た選手はとても上手い選手です。テクニック的には、今チームで一番上手い選手でしょう。

しかし、テクニック的に優れている選手が司令塔として適任かと言えば、そこにはまた別の必要な資質が存在するように思います。

昨年の弦巻もそうでしたが、司令塔にはなり切れませんでしたね。

司令塔、と言うからには(文字通りの位置を表す『トップ下』ではなく)、チーム全体を動かす力が必要でしょう。その力はテクニックから生まれてくるものではありません。

多分に生まれつきの資質が影響するのではないかと思われます。


さて、日本には、テクニシャン傾向のMFがたくさんいますよね(まだ世界とくらべちゃいけませんが・笑)。

昨年まで在籍した小林大悟や玉乃淳もそうでしたが、抜群のテクニックがあって、しかし人を動かす資質は持っていない、こういった選手は使いどころが難しいですね。

ユースの試合が、先週、そしてまた今日も、あまりにもはっきりとした構図としてこういったテーマを提供してくるので、書かずにはいられません。

テクニシャンのMFって、どこでどう使うのが生きるのでしょう?

使いどころがない気がしますが。

しかし、育成年代の選手の到達目標としての姿が、テクニシャンのMFという、虚像に設定されてしまっているような。

そして、使いどころのない選手をどんどん再生産していっているような気がしてなりません。