印象に残っている言葉。
大悟が、慶行が入るとやりやすいと言っていたことを伝えたとき。
おもむろに口を開き、ソフトな口調で語られたのは…。
――そう言うように、いつも言っているので。
しれっとした顔で(笑)。
昨年12月、練習日も最終に近かった頃。
足を骨折した小さな男の子が、選手に会いたいとランドにやってきました。
スクール生の弟で、いつもは毎週ランドに来ていたのです。
まだ松葉杖も無理で、歩けません。
もちろん幼稚園にも行けず、ずっとおうちにいたそうです。
着いた時間は遅く、ほとんどの選手は帰ってしまっていましたが、運よく慶行に会えました。
車から降りてきた慶行は、いろいろと話しかけながら、その子のお母さんに頼まれるままギプスにサインをします。
メッセージ付きでした。
“頑張れ”という字はまだその子には読めないと思うけれど…。
書いた覚えがありますが、ランドに従弟さんが来られたこともありましたね…。
ヨッチンと呼ばれていた慶行。
さようなら、慶行。