大学病院にいった。
歩いて30分。
散歩しながら行く。
いつもだと、タクシー。
じっくり考えることがあり、歩いた。
歩きながら考えるのが行き詰ったときはよいと師に教わる。
途中、白狸大明神にお参りした。
地元では伝説の白狸の神社。
レンガ造りの病院はもう60年はたっている古いもの、でもいまでも研究室に使っている。
玄関には三つ巴の紋がある歴史的な建物。
大学関係者が保存している。
私は子供の時から、この建物しかなかった時代にも入院していた。
創立者の銅像がキャンバスにある。
3人の銅像。
しばらくぶりで、金の鯉に会った。
3倍に大きくなっていた。
父と剣道を練習していた体育館跡は学生食堂。
診察室に行く前に、決断した。
やはり、手術は止めよう。
或るメールがきっかけ。
私は、このままが良いと判断した。
検査では今の薬が限界という。
ならば、薬物療法以外の治療法を試そうと決心した。
一週間考えての決断を主治医に話した。
主治医もある新薬を使うことができるという。
薬に頼るのは、嫌だが今はそれがベストという。
副作用が強く、つらいそうだが、今この時点では急な対処としてはそれしかないと私も承諾!
まあ!
入院辞退で、折角の用意もご破算だが、私は嬉しかった。
お茶ができる。
もう3回の全身麻酔で、手術をしていたから次の全身麻酔は命に係わるとある偉い教授に言われていたのである。
あの手術室に入るときの恐怖は一度でたくさん。
もう帰れない覚悟は二度としたくない。
とにかく、無事に病院から帰れたことが嬉しかった。
これでまた生徒さんたちに逢えるのだ!!!








