茶道体験教室 パート3 から茶道日誌へ 生徒さんとの日々のしおりとして、このブログを使わせていただきたいと思います。

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新しい生徒さんが入った。


半年前に見学に来た方である。


もう、来ないものと思っていた。


マウスパットにあまりにもそっくり、宙を飛んでいる気分になる。


それも毎朝掃除が終わり、一服している私に朝の挨拶をしてくれる女性。


挨拶だけでも、この年になると嬉しいものである。


今時珍しいと思っていた。


彼女の中では、きっと早くお稽古がしたいといつも思っていたのだろう。


職場は教室の隣。


大きいビルのオーナーの経営するフランス料理のレストラン。


シェフはみなフランス人。


私も開店の時に招待されていったが、まるで一流のホテルの作りであった。


それ以来は行ってない。


あまりに近い。


階段が良い。


まるで、入り口もホテル並み。


その女性たちも皆さん一流の教養と教育を受けている。


私が教えることはないほどと思う。


でも、今日は入門。


本当に嬉しかった。


さあ!とまた茶道の説明。


この頃は、水屋の説明から使い方を先にするようになった。


準備の仕方から、片づけまでやりながら説明すると時間がかかる。


今日は予約の新人が二人ともキャンセル、助かる。


初めての人に教える時は、誰もいないほうが教えられる。


生まれて初めて耳にするたくさんの言葉に質問が飛ぶ。


第一歩は、みんな同じ。


いったい何百人に、説明してきただろう。


いつも前に教えたときとは、違う教え方をと研究してきた。


なかなか難しい、歴史は変わらないし、基本も変わらない。


それに微妙な味付けを自分勝手にしてはいけない世界。


最近、親先生の準備とお掃除の当番制を思い出し、やはりいつかは老先生につくこともあるのだから、そういう場合の作法も最初から教えようと思うようになった。


支度と後片付けはその方にとっては、大事な学びだろう。


私自身は、先生のところではどこでも男ということで免除されていた。


自分の番で茶道口に行くと先輩がすべての準備をしてくれていた。


それが最初は当然のように、お点前だけに夢中でお稽古していた。


いまは恥ずかしい限りである。


お蔭で、昔の生徒さんにはグループレッスンだったせいもあり、何にも水屋の働きを詳しく教えていない。


この反省から、今は入門の方が来ると経験があるなしにかかわらず私の水屋の仕事を見せて、言葉よりその動きを伝える。


帛紗捌きも初めての人は、隣で一緒にする。


言葉では理解できない生徒さんも、眼の動きは真剣。


私が、今日は初めての人に盆略を説明しながら魔法瓶でやると、彼女の心にすべてが吸い込まれていくのが分かる。


やはり、半年も想いを込めたのだから、その憧れが実現できて嬉しいのだろう。


いつか、行きたいフランス料理。


今年こそ、イブには!