再出発は、私は初心に帰ることにした。
ここ半年、すべて失敗ばかりである。
すべては、私が悪い。
あり意味では、思い上がりである。
大変な半年であったから、それを乗り越えるために頑張りすぎた。
エネルギーの爆発、ブレーキが利かなくなった。
やっとの思いで炉開きまで来る。
限界を越え、主治医には入院をと言われたが、さらに頑張る。
お茶のお蔭で、危なかった山を幾つも無事超えた。
新しい生徒さんを、私が最初習ったように教えた。
私は、病を乗り越え、お茶を教えるということですべてを忘れ去った。
身体はお茶をやればやるほど元気になる。
水分しかとれない体もたべれるようになった。
盆略のお客様も、初めてお稽古した時の道具にした。
何十年ぶりに、茶碗をしっかりと見る。
古い備前で、窯元でもこれだけの薄いものはもう作れないという。
棗も自分の大きい手に合わせて、初めて手に入れたもの。
自分も生徒さんと同じお点前をする。
生徒さんが上手に茶壺の紐を結ぶとお手本にして、私も結ぶ。
老いては、弟子に学ぶである。
ここ、4,5年生徒さんを教えながら生徒さんから学ぶことが大きかった。
夏に入ったばかりの生徒さんが、いつの間にか炉の貴人点。
自分で驚く!
教えてきた記憶がない。
この半年、何がどうしたのだろう。
夢中で一日一日精いっぱい、やってきた。
お蔭で、いろいろな新しい自分の教え方も得て、良いようだがある意味では急ぎ過ぎた。
やはり、初心に帰る時がきたと言い聞かす。
先生のように、無一物の境地に立って、好きなものは好きと堂堂と宣言!
好きなことを好きなだけする、天然自然の私を探す。
もう、嫌なことは嫌という。
人生何も後悔しない。
不可能はない。
愛がすべてを救う!
真実の友愛を見つけ出し、共に一椀の茶を同じ心で飲むことが夢であり、究極の命である。
茶の湯は命の再生、再出発のスタートラインなのだと思う。
明日は、また新しい明日を見つけよう!!!


























