妊婦・授乳婦に最も安全で、赤ちゃんへの影響もない、として広く使われている解熱・鎮痛剤アセトアミノフェン。

オランダではパラセタモルとして赤ちゃんにも使われています。

 

イブプロフェンなどのNSAIDに比べて母子双方への影響が少ない安全な薬、として、長年にわたって広く使われてきましたが、

このところ、その副作用に関する報告が続いています。

その一つとして、

スウェーデンのコホート調査で妊娠8~13週で登録された女性754人を対象に、妊娠してから研究登録時までのアセトアミノフェンの使用と、生まれてきた子どもの2歳6カ月時の言語発達との関連について、米マウントサイナイ・アイカーン医科大学のShanna Swan氏らが解析したものが、「European Psychiatry」1月10日オンライン版に掲載されました。

 

解析の結果、『妊娠8~13週までにアセトアミノフェンを使用した母親から生まれた女児では、2歳6カ月時の言語発達遅滞リスクが高く、特に妊娠8~13週までに6錠以上のアセトアミノフェンを使用したと報告した母親から生まれた女児では、同薬を使用しなかった母親から生まれた女児と比べて同リスクは5.9倍と高かった』となっています。男児では差がありませんでした。

 

この解析に関して、米カリフォルニア大学サンディエゴ校教授のChristina Chambers氏(研究に関与していない)は、

 

1)アセトアミノフェンの市販薬を使用した時期や頻度のデータは女性の記憶に基づいているため信頼性が低い

2)アセトアミノフェンを必要とした女性にはもともと重症あるいは慢性的な疾患があった可能性があるが、

その影響については考慮されていない

 

といった限界があることを指摘し、「結果は慎重に解釈すべきだ」としています。

 

確かに、ほかの理由による言語発達遅滞が、たまたまアセトアミノフェンの使用と重なったんじゃない?という気がしますが、

いずれにしても、妊娠中の薬の使用は慎重に、そして何度も痛み止めや熱さましを使わなければならないような場合は、

自分の判断で安易に市販薬を使い続けず、医療機関に相談した方が良いと思います。

思わぬ病気が隠れているかもしれませんから。