他人の施術を1週間で8回受けてみて分かったこと | 整体ビジネス講座

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● 他人の施術を1週間で8回受けてみて分かったこと

こんにちは、山崎です。

1週間ぐらいで、8箇所に足を運んで施術を受けてきました。

セラピストは自分が施術をした後、リピートしてくれる顧客からは感謝の声をもらうことがありますが、リピートしてくれない顧客の声を聞くことはできないので、偏った声しか耳に入ってこないのが現実です。

ですから、サイレントマジョリティ(物言わぬ多数派)の声に真摯に耳を傾ける姿勢がなければ、自己満足の施術に陥ってしまう可能性が高いと思います。


しかし、広告では「こんな効果が見込める」「至福のひとときを」などと謳っているところが大多数なので、「ほんまかいな?」と足を運んで自分の身体で体感してきたわけです。

来週は東京の有名な施術家のところに足を運んで、施術を受けた後の身体の変化について観察してみようと思います。


さて、最近僕の中で流行っている「ふくらはぎの緊張」ですが、昨日の稽古の後の喫茶店で、生徒さんらと比べて“めっちゃ硬い”ことが分かりました。

元々、硬いとは思っていたものの、彼らと比較をしてみると、僕のふくらはぎの硬さは群を抜いていたのです。

というわけで、下腹の緊張を取り除いた状態で改めてふくらはぎを触ってもらうと「おぉー、さっきよりずっと柔らかくなった」と言われたので、一応面目躍如ということにしておきましょう。


僕はずっとふくらはぎの硬さが気になっていたので、施術を受けるの際にも「ふくらはぎの緊張を取ることを中心にお願いします」と伝えていました。

で、8箇所で施術を受けてみて(時にはハシゴをして)、施術を受けてもやっぱり

「なーんにも変化がない」

ことが実感できました。

「こいつの施術、下手やなー」と施術中に思っていても、やってもらった後は確かに一瞬軽くなる実感はあるんです。

ただ、軽くなった変化は一瞬で、1時間も経過すれば軽さは消失していました。

翌日にも、何の変化もなし。

施術を受けるということは「その瞬間が至福である」というメリットが最大なわけです。


とはいえ、痛みを伴う慢性疾患に対して「全く痛みなど取れない」と言いたいわけではないし、急性疾患に対する施術(心臓マッサージなど)の成果があることは認識しています。

ただ、慢性疾患の施術のケースでは「セラピストが思っているほど顧客は成果を感じていない」という現実を知らなければ、「改善、改革しよう」とすら思えないので、まず“現実を受け入れる”というプロセスが最初に必要なのです。

この現実とは、

施術を受けた瞬間が最も至福であり、
その成果は持続しない


という現実です。


そこで大切なことは、やはり“教育”

セラピスト自身の能力を高め、クライアントに「身体の教育を施す」というプロセスを経ることが大切であり、その瞬間の至福(結果)ばかりを求めない姿勢で、顧客に挑むことが大切だと思います。


親が子どもを教育する時、“躾”をしなければなりません。

ナインティナインの『加藤家家訓』みたいに、身体の使い方などでも「やってはいけないこと」を教えるのです。


ご飯を食べている時、

「丸まった姿勢で食べたらアカン」
「テーブルに肘をついたらアカン」

と言いますし、縄跳びを飛んでいる時、

「ロープを握ったらアカン」
「ドタバタ着地したらアカン」

などという教訓を伝えていると、うちの子どもは縄跳びで(学年で)一番になりました。

学年で一番に育った理由は、これらの『教訓』を伝えただけで具体的な技術の伝達はゼロです。あと大きな要因は、子どもの「成長したい」という好奇心を最大限に伸ばしたことです。

水泳も週3日通っていて順調にタイムを伸ばしていますが、本人の意志で「行きたい」「楽しい」と言っているので、教育方針(山崎家家訓)が良い方向に進んだのだと思います。


日常の身体の使い方にしても、顧客は「絶対にやってはいけないこと」をやってしまっています。

前かがみで歩いていたり、小手先で身体を使ってしまっていたり、他人に責任を転嫁していたりするわけです。

セラピストの施術でも、顧客に体重を乗せていたり、押しすぎていたり、自分の言葉に昇華していない言葉を顧客に(知った風に)使っていたり、自分の身体を緊張させたりしてはいけないのですが、それらをやってしまっています。

ですから、成長してもらうためには、

・悪しき癖に気付けるかどうか。
・徹底的に気付けるかどうか。
・自分の真の実力と向き合えるかどうか。

これらを大切にすべきだと思うのです。

顧客にここまで求めるのは酷かもしれませんが、僕は「その瞬間だけ癒されるだけ」の施術になりたくないので、次のステージに至ってもらうための『身体教育』をお伝えすることが自分の役割だと思っています。