深夜特急に憧れて。2 | 中辻 隆徳のブログ

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憧れで終わるはずもなかった。

私は、相当に「深夜特急」に感化されていた。


深夜特急4 シルクロード編 沢木耕太郎著(新潮文庫)
452円 amazon.co.jp
(作中のシルクロードはインド経由でテヘランを通過するルート。
私が選んだのは、いわゆるオアシス路という西安を起点とする
代表的な中国内のルート。)

異国での見知らぬ人との出逢い、異文化と自分がどのような化学反応を
起こすのか、一人旅をすることで自分の殻をどこまで打ち破れるか、
どうしても知りたいという衝動にかられたのだ。
まるで「深夜特急」の主人公が乗移ったかのように。
今から考えれば、そんな自分自身に酔っていたのであろう。
何とも青臭いかぎりである。

そうと決まれば急がねばなるまい。
8月後半には部活の夏合宿が控えており、それまでに日本に帰ってくる
必要があった。
旅の全行程を3週間とした。
バックパッカーなので当然ツアーは一切使用しない、行き当たりばったりの
旅となる。
目的地はトルファン、ウルムチだ。
かねてから聞いていた先輩の土産話に影響を受け、彼の地を
確かめに行きたかった。
できればパキスタンとの国境近くのカシュガルまで足をのばしたいところ
だが時間的にどうか?
本家の「深夜特急」のスケールには程遠いが、自分にはちょうど良い
行程だろう。

さて、どうやって中国入りしようか?
空路での中国入りは旅費がかさんでしまう。
ならば、船はどうか?
大阪港より週1回上海に向けて大型フェリー「新鑑真号」が出ている
ことを、旅慣れた友人に教えてもらった。

よし、それに決まりだ。いわゆる雑魚寝の畳の二等船室ならば旅費を
かなり抑えられる。
上海から中国大陸に上陸し、西安を経てウルムチに向かう計画を立てた。


私は「新鑑真号」が出航する日(たしか火曜日だったように思う)を
出発日とし、それに間に合うようにパスポート申請ならびにビザ申請を
いそいだ。
その足取りはとても軽やかだったと記憶している。


不定期に続きます笑
気分的に文章を、です・ます調(敬体)ではなく、常体に
してみた次第です。

なお、昨日のブログで1994年、大学2年生の夏休みと記載しましたが
どうやら記憶違いで、1995年、大学3年生の間違いでした。
お詫びして訂正いたします。ブログはすでに訂正済みです。


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