銀行が社債発行を勧める本当の理由とは | 元銀行員が明かす!銀行融資を上手に引き出す究極の方法

銀行が社債発行を勧める本当の理由とは

●銀行が社債発行を勧める本当の理由とは


こんにちは。銀行取引コンサルタントの上田真一です。


銀行が社債発行を引き受けた場合、よく新聞等に書かれていることがあります。私はいつも思うのですが、社債発行が新聞ネタになるくらいなら、実はまだまだ浸透していない資金調達の形態の一つなんだなと。


だってそうでしょう。

毎日、どこかの中小企業が社債発行してたら、それこそ新聞ネタになんかなりませんよね。


じゃあ、なぜ銀行員が社債発行を勧めるのか?


それは、半期(半年)で支店に対し、社債発行の目標があるからです。

実は、それ以外の何物でもないです。


銀行員は、巧みに社長を口説きます。

「社長、社債発行できる企業って、対外的に御社の信用力をアップさせるチャンスですよー」と誘惑するわけです。


私は、本当にそれだけなら社長が良い気になって社債発行するのも悪くないと思います。


しかし、銀行によっては、社債を発行させる代わりに、今ある短期融資枠の使用残高を返済させることにより、回収にかかる場合があるんです。


短期融資枠、つまり当座貸越枠かを目一杯借入している状態だと、返済がなくて、利息だけ払う状態となっていることが多いんですね。


銀行内では、ベタ借りと呼ばれています。

元金の返済が進まないので、少しずつでも返済させたいと考えたとき、社債発行を思いつく行員がいるんです。


社長の自尊心をくすぐりながら、回収にかかれるという意味において、良い案ですよね。


だから、銀行が社債発行を提案してきたら、一体どういうつもりなのか?確認したほうがいいですよ。



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