加藤紘一の公式ホームページ。
このページで最も更新頻度が高いのは、「ビデオ&メッセージ」コーナーだ。
ここには、加藤自らビデオカメラに向かって収録したビデオ・メッセージがアップされている。
が、発言内容を完璧に起こしたテキストも掲載されており、それさえ読めば、わざわざビデオを見る必要は全くなく
コアな加藤ファン以外にはオススメできないコンテンツとなっている。
大体、加藤紘一の話を聞いているとなんとなく暗くなってくるものだが
韓国で撮影された11月14日更新分のビデオ・メッセージなどは、照明の暗さも手伝って、見ていると死にたくなるほどだ。
ややサイト内容からは外れるが、小泉純一郎の靖国参拝を批判して
「靖国問題が解決すれば日中問題の7割が解決する」と発言し、加藤紘一は各所から非難を浴びた。
なぜ7割と言ってしまったのだろうか。
2割くらいにしておけば、恐らく非難は7割減だったはずだ。
かつてはYKKの唯一つの頭脳と言われ、今でも政策通とされる加藤だが
時に根拠を欠いて大きく出てしまうことがあるようだ。
それが先の発言であり、或いは「加藤の乱」だった。
佐高信が加藤について「加藤の乱でダーティイメージが付いてしまった(ので首相候補から外れた)」というようなことを言っていたが
加藤の乱で加藤についたイメージは、「ダーティ」ではなく、「へたれ」だ。
加藤は大きく出ると、必ず失敗する。
大きく出たことで自ら引き起こした問題を、自らの器量では納められなくなってしまうのである。
ともかく
サイト内でも、加藤は随所で小泉批判を展開している。
特に、小泉の対東アジア外交、(党内)政治手法には大なる疑問を投げている。
宏池会を離脱し、ポスト小泉のレールに乗った谷垣禎一と距離を取った加藤。
自民党内の反小泉勢力が、大同団結の末に加藤紘一を首相候補に担ぐというシナリオは充分考えられるわけだが
その時は、自らの器量の限界を踏まえ、妙なハッタリなど言わなければいいのだが。