千人鶴の物語その5
千人鶴の会には機関誌があります。
「千人鶴の命」というタイトルです。 本誌と、特別号とがあります。どちらも、街頭で販売しています。 本誌は300円、特別号は200円です。
一般の発行物と違うのは、発行年月日の表記が、原爆紀元であるところです。
西暦でも平成でもありません。
今年は、原爆68年です。
また、タイトルの横にこのような文言があります。
「『千人鶴の命』を読まなければ、鶴ははばたきません。読めば必ずはばたきます。そして必ず帰ってきます。」
街頭で鶴を折ってくださる方には、千人鶴の命を読んで、本当の意味で鶴をはばたかせて欲しいなと思います。
千人鶴の命については、改めて詳しくブログで紹介します。
他に、「週刊千人鶴の命」という、ニュース速報的なものもあります。こちらは一部10円です。
池袋の街頭で折り鶴を呼び掛けている今井あぐりさんから、会合案内をいただきましたが、詩が掲載されていましたので紹介します。被爆者の方の詩だそうです。
…………………
あすでは遅いあなたの一羽
……
原爆病院入院中の
桑本さんが 亡くなったとき
千人鶴を体にまきつけて
火葬にされた
私も あの鶴で送ってもらいたい
思うとる
まだ あの鶴をもらえんまま
死んでいく人がいる思うと
くやしゅうて
かわいそうで
はよう あげてくだされよね
みんなに みんなにね
今日も どっかで
死によるんじゃけえね
………………
被爆者の方は高齢となり、残された時間は少ないのです。そして、被爆者の方達は、千羽鶴を欲しいと願っています。千羽鶴をお腹に巻いて火葬されたいと願っています。
現在、まだまだ鶴が足りません。
鶴を待ちながら、願い叶わず人生が終わる方もいらっしゃるのです。
それを、はようあげてくだされよね と、望みを託されています。
千人鶴の会の千羽鶴のパネルを、いそがなければ…と思います。鶴の折り主が100名あつまり、亡くなられた御遺影229柱に対して、鶴をはばたかせる事が出来るようにと。
首都圏では、
新宿 渋谷 池袋 川崎 船橋などで街頭に立って鶴を折ってくださいと呼び掛けています。
もし見掛けた際には、話を聞いてみてくださいね。
では今日はここまで。