シオサイダーディープレイ | 俺的スロ日記

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行儀良く真面目なんてペナ喰らえと思った

4号機中期の頃の話。

シオサイに高設定を多く投入する店があり客層がぬるくプロがいないという話を先輩から教えてもらい、俺は友人を連れ、その店に行った。





シオサイは攻略要素が高く、BIG1回引けば4号機最大の攻略法と言われた設定判別打法が使用でき設定5以上の台を短時間で特定する事ができた。


しかし九州にはシオサイを専門とするシオサイプロが存在しており、その人達はとてもダーディーで恐い人達であったため、若くひよっこだった俺達は当時、シオサイの島を敬遠していた。


基本的に一店舗専門のジグマスタイルをとるシオサイプロ達はそれぞれ決まったホールがあり、暗黙の了解でテリトリー化されたシオサイ。


今回、聞いたホールは未だ手つかずでシオサイプロ達からテリトリー化されていないフリーなホールである。











初日。俺と友人は様子見で夕方からホールへ入店した。

客層を流すように見る。たしかにシオサイプロはいない。

シオサイプロは見た目で一発でわかる。だいたいヴェルサーチ系のセーターを着てヘアースタイルは綺麗な刈り上げが多い。


稼働もたいして多くない店だが、高設定を匂わすデータを表示する台が数台あった。


俺達は無言で着席。BIGを引き、最後の払い出し15枚がチープな下皿に吐き出されたらクレジットボタンを押して設定判別打法を試す。ほどなくして設定5以上であることがわかった。


友人もBIGを引き当て、やめていないところを見ると設定5以上という事がわかった。本当にぬるいなと思った。








この日は数時間でやめ明日は朝から行こうと友人と話をつけた。

打ち方は、俺と友人の二人だし折半(ノリ打ち)はせずピンで打とう。ただ念のため、『隠れ』で打とう。

隠れとは、他人のふりして打つことで、マイホ・サブホ・遊び打ちの3パターン以外では、常に隠れで打ってきた俺達にとっては当たり前の打ち方だったが、今回この隠れを選択したことが後に自らを闘いにくい状況に追いやる事となる。










翌朝。9時半にホールに到着。先頭に並んでいるババァ二人の後ろで並ぶ俺。


5分後、作為的に作られた時間差で友人が俺の後ろに並ぶ。
俺と友人は他人のふりをしているから会話はない。


少し経ってジジィが来た。このジジィは先頭のババァ二人と知り合いらしく、堂々と先頭へ割り込んだ。




この時、俺達は別に何も思わなかった。常連であれば割り込むのが普通の時代。


ましてやババァ2人とジジィが技術介入度の高いシオサイで敵になる訳がない。どうぞ割り込んで下さいと思っていた。












常にババァ・ババァ・ジジィと並ぶことから、後に俺達にババジと略されるこのトリオ。


お互い敵視することになるなんて、この時は想像もつかなかった。


続く