久しぶりの読書感想をアップしようと思います。

 まずは、これから…



前田とも(原作:前田栄) 「結晶物語」 (1) <新書館>


幼い頃から闇社会で生きてきた黄龍は、神も仏もあるものか、というのが信条だったのだが、とある事情により、人ならぬモノ-あやかし-たちから最強と恐れられる大妖怪・白夜と人間の女との間に生まれた半妖・凍雨と知り合ってしまう。

以来、凍雨からの{おねだり}に振り回され、東奔西走させられた挙句、どういうわけか、さまざまな人外の存在たちにまで煩わされる憂き目にあっている。

今日も今日とて、突然の呼び出しに否応なしに駆けつけてみると……



結晶物語 (1) (WINGS COMICS)/前田 とも

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このお話は、前田栄さんの小説「結晶物語」(全4巻)の挿絵を担当された前田ともさんによるコミカライズ第1弾です。
小説がベースとはいえ、オリジナル部分もたくさんあって、小説版を既に読まれた方にも楽しめるようになっています。
 というか、小説版を読破してから本コミックスを読まれたほうが、本書をより一層楽しめるような気が。。

まだ1巻ということで、おそらくメインテーマであろう某P氏はちら見せ程度のご登場しかなく、今巻はもっぱら黄龍クンの受難な日々が描かれています。


のほほ~んとしているようで、しっかり妖怪してる凍雨に、振り回されっぱなしで、額に青筋&歯ぎしりで奥歯が折れそうなぐらいピリピリイライラしつつ、弱みを握られているばっかりにひたすら耐える黄龍…

 黄龍カワイソ~と思いつつ、そんな彼を見ているのはかなり楽しかったりするちょっと(?)歪んだ黄龍ファンな私には、とっても満足満腹な1冊でございました(*^v^*)


 眠り猫ならぬ眠り○な凍雨父と初顔合わせさせられる回なんて、特に美味しゅうございます~♪

 ダディお素敵~(^m^)


ちなみに、上の↑画像ではわかりにくいと思いますが、表紙や折り返しや口絵に描かれてるミニミニサイズのあやかしたちがものすっっっご~~~くキューツ!です。

 本書&本シリーズ未読の方、ぜひ実物を見てみてください^^



で。好みかも?と思われた方は、ぜひ、ぜひ、原作小説にトライしてみてください。


人間の強い感情を取り出して凝らせ{結晶}を作ることの出来る半人半妖の凍雨と、、片足を闇の世界に置く人間・黄龍。
唯一無二の大切な者が残した{形見}を凍雨に預けているため、どんな理不尽な要求にも否と言えない黄龍が、凍雨親子や彼らに関わる人間&人間外のモノたちが持ち込んでくる不可思議な事件・事象・相談事に不本意ながらも巻きこまれていき……というのが基本ストーリー。
各巻ごとにいくつかの中短編が収録されていまして、それぞれが有名なお伽噺をモチーフに描かれています。

ちょっと切なかったり、ほろ苦かったりするエピソードもあるのですが、全体的にはんなりと優しい読後感に仕上がっていて、後味は悪くない、と思います。


一応、画像を貼っておきますね~




結晶物語 (1) (新書館ウィングス文庫―Wings novel)/前田 栄
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