E3 2012カンファレンス : 任天堂

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※「任天堂 E3 2012」特設サイト
眠い…。さて、順番に取り上げていきますかね。
※ここから「ゲームパッド」という言葉が出てきますが、これは、タッチパネルなどが付いたWii Uの新コントローラのことです。

◆== Wii U『ピクミン3』 ==◆
ゲームキューブで発売された『ピクミン』シリーズの最新作。生みの親である宮本 茂氏自ら、プレゼンテーションを行いました。
今回、新たに「ロックピクミン」というのが登場。
見ての通り、カッチカチのボディ。体当たりで硬いものもガンガン壊せるそうです。これまでのピクミンに加えて、また一味違う活躍をしてくれそうですね。
操作スタイルは、Wiiモーションプラス+ヌンチャク。そして、ゲームパッドは全体マップとして使用するそうです。
”Wiiモーションプラス”という言い方をしていますが、これってWiiリモコンプラスのことでしょうか?
操作感覚にこだわった結果とのことですが、ちょっと気になるのは、Wii U本体を購入した時にWiiリモコンプラスやヌンチャクって付いてくるのか?ということです。付いてこないとなると、そもそもWiiを持っていない人は別で購入することになります。
持っている前提という考え方なんていかがなものか?と思いますし、かといってすでにWiiを持っている人にはWiiリモコンプラスが付いてきてもいらないって話になりそうですし。ここらへん、どうするつもりなのかが、ちょっと気がかりになりました。
あと、プレゼンテーションを見る限りでは、『ピクミン2』で登場した紫ピクミンと白ピクミンが見当たりませんでした。
あれば、あくまで2専用のピクミンということだったんでしょうか?ま、今後の続報で分かりますね。

◆== Wii U『New スーパーマリオブラザーズ U』 ==◆
ご存知、2Dアクションスタイルのマリオの新作が、Wii Uでも登場します。
紹介ムービーで見受けられたのは、ムササビマリオ?に変身してゆっくりと降下したりとか、『スーパーマリオワールド』経験者には懐かしいちびヨッシー。はたまた、ヨッシーにも様々な能力が備わっていたりするようです。
もちろん、Wii版と同じで最大4人のマルチプレイが楽しめるほか、ゲームパッドを使用することで、ステージに足場を作るといったアシストプレイもできるそうですね。
また、数日前にも紹介されたコミュニケーションサービス「Miiverse(ミーバース)」に対応し、ステージ選択画面では色々なMiiのメッセージがリアルタイムで見れたりするようです。
いつも通り正統な楽しみを備えつつも、ミーバースによるコミュニケーションの楽しさもプラスされます。
こういうところで、何気なくゲームのことがつぶやけるのは、いい刺激になりそうです。

◆== Wii U『Wii Fit U』 ==◆
世界で実に4200万台が世に出たという、バランスWiiボード。
その立役者である『Wii Fit』シリーズが、Wii Uでも登場します。
デモムービーでは、新しいバランスゲームが数種類紹介されたほか、テレビを使わなくても、ゲームパッドだけでトレーニングや測定ができるようになった様を紹介していました。
バランスゲームには、今までどおりバランスWiiボードのみ使用するものもあれば、バランスWiiモードとゲームパッドの両方を使った、難しそうなものもありました。
世界でこれだけ普及したのですから、もう一度世に出したい。そういう思いで制作したと、後に岩田社長は発言しています。
なんか視聴者には「ゲームパッド使ってないじゃん」とか言われていましたが、そんなのどうでもいいことで。きっと最初のうちは皆、DSでタッチペンに縛られたり、3DSで立体視に縛られたように、Wii Uでゲームパッドに縛られることになるのでしょう。しかし、使わない場面では使わない。ただそれだけのことです。
あれからだいぶ時が経ち、「kinect(キネクト)」の存在もある今、あの頃ほど大ヒットする可能性は低いですが、それでもゲームパッドの有用性を少しでも生かせるのであれば、発売して損はしないと思います。
私もまだ持ってますしね。バランスWiiボード。使わせてください(笑)

◆== Wii U『Just Dance 4』 ==◆
海外では爆発的ヒット。日本でもそれなりに売れている『ジャストダンス』ですが、最新作はWii Uに登場します。
基本、ダンスをする時はWiiリモコンになりますが、ゲームパッドではいわゆる”ダンスの指示”ができます。
好きな振り付けを自由に選択していくことで、それが順番にテレビ画面に表示されます。
ダンスを踊れない人も、ダンスを指示してその通りに踊ってもらうことで、ちょっとした監修の気分を味わえるわけです。
”ダンスが踊れない人への配慮”という点では良いと思いました。
もちろん、ダンスが踊れる人であっても、例えば交互にプレイして対戦するような形で楽しんでもいいですし。ありそうでなかったプレイスタイルですね。

◆== Wii U『ZombiU(ゾンビユー)』 ==◆
ユービーアイソフトから登場の、新作のガンアクションゲームです。
いわゆるゾンビゲームです。
一撃でゲームオーバーになってしまう恐怖と戦いながら、ゲームパッドを駆使してゾンビから逃げたり倒したりしていきます。
デモプレイでは、ゲームパッド画面で全体マップが確認できたり、銃を素早く装備して使用できたり、はたまたパスワード入力など仕掛けを解くのにも使用されます。
ま、言うなれば『バイオハザード リベレーションズ』で下画面を色々と使用していたのに似ていますが、一撃で死亡というスタンスや、Wii Uの性能のことを考えれば、感じられる恐怖感とかはこちらのほうがきっと上でしょうね。
Wii Uでは、こんなガチなコアユーザー向けタイトルも惜しみなく展開していくようです。日本で出るかどうかは知りませんが(苦笑)

◆== ニンテンドー3DSもちょっとだけ登場 ==◆
ほとんどWii Uの話でしたが、3DSの話も数分だけ。
ただ、その数分でそれなりの情報が出てきました。
すでに発表済みの『New スーパーマリオブラザーズ 2』では、ゴールドな仕掛けが満載。
ゴールドなコウラを蹴ると、コインを出しながら転がっていったり。マリオがゴールドになると、アホかという位大きなファイアボールが撃てるようになったり。何かと”豪華さ”が感じられました。
また、『ペーパーマリオ』と『ルイージマンション2』がそれぞれ、『ペーパーマリオ スティッカースター』『ルイージマンション ダークムーン』という名称で紹介。たぶん海外名なので、日本はまた違う名前になりそうですね。
そして、ニンテンドー3DSについては、今回のカンファレンスとは別に、3DSのためだけに新たなカンファレンスを実施するとのことです。
他メーカーの作品もチラホラと紹介されましたが、それらの詳細も含めて、そのカンファレンスで紹介されます。
日本時間の6月7日10:00から、中継でもご覧いただけるそうです。ただし英語音声のみらしいのでご注意を。

◆== Wii U『ニンテンドーランド』 ==◆
任天堂がテーマパークを作ったらどうなるのか?それを形にしたゲームです。
Wii Uのロンチタイトル(本体と同日に発売)として発売予定です。
いわゆるテーマパークには、飾りつけから遊べるミニゲームまで、任天堂でお馴染みの面々が勢ぞろい。
デモプレイで紹介されたのは、『ルイージマンション』でゴースト側(ゲームパッド)とルイージ側(Wiiリモコン)に分かれて対戦したり、『どうぶつの森』で門番(ゲームパッド)と住民(Wiiリモコン)に分かれて追いかけっこをしたり、『ドンキーコング』風のステージでは、ゲームパッドを傾けてステージ上のトロッコを滑らせてゴールを目指すアクションゲームなど、色々紹介されました。
全部で12種類収録されており、E3では5種類が体験できるそうですが、他は秘密ということみたいです(笑)
Wii Uの機能をフル活用し、かつ任天堂オールスターという意味では『大乱闘スマッシュブラザーズ』のようなコラボレーションを、アクション苦手な人でもワイワイ楽しんでいただけるということで、ロンチタイトルとしてはけっこう化けそうな気がします。
それこそ私は『Wii Sports』並みに化ける可能性もあると思っているのですが…どうでしょうね?
◆== カンファレンスが終わった…と思いきや? ==◆
1時間ちょっとというところでカンファレンス自体は終了しましたが、その後、数日前の「ニンテンドーダイレクト Pre E3 2012」と同じ場所にいる岩田社長が登場。改めて、Wii Uタイトルをしっかりと紹介していただきました。
深夜ということもあってか『ZombiU(ゾンビユー)』も普通に紹介していましたし、岩田社長自身にも大量の小ネタが。シュールでした(笑)ま、詳しくは公式サイトの録画映像で。
また、この紹介の場でしか出てこなかった新タイトルもあります。
『Wii U パノラマビュー』というもので、ゲームパッドで周囲360度を見渡せる、パノラマ体感ツールといった感じです。
ゲームパッドを向けている方向に合わせて、ゲームパッド画面には風景が表示。どんな方向でも見渡せて、自分の周りに風景が広がっているように感じられます。
ゲームパッド画面をテレビ画面に表示して、他の人が見れるようにすることも。数々のセンサーを使って、ゲームパッドを持っている人がどちらを向いているか?なども表示されます。
ゲームではないものの、Wii Uを使った刺激的な体験という意味では、大変興味があります。

◆== Wii Uの仕様 ==◆
これはカンファレンス内では紹介されませんでしたが、直後に情報として公開されたようです。
ざっくりと見てみました。
まずは、誰もが気になっていたゲームパッドの重量について。
約500gと書かれていますね。500mlのペットボトルを横に持ってみれば、何となく分かるんじゃないでしょうか?ただ、もちろんペットボトルよりは遥かに大きいわけですから、大きさのわりには軽いのかな?という気がします。
もちろん、従来のコントローラと比べれば重いです。PS3コントローラで、振動なしのバージョンが約140g。振動ありのバージョンが約190g。Xbox360のワイヤレスコントローラ(乾電池入り)で約275gです。両手で操作ならまだしも、タッチパネルを触る瞬間だけは片手で持つことになりますからね。ここらへんで、どう感じるかです。
それと、ゲームパッドのバッテリー持続時間は、約3時間~5時間となっていますね。
「じっくりプレイする人は、テレビに縛られることなく楽しんでいただける」とのことでしたが、これだと今後はバッテリーに縛られそうなのが怖いです(苦笑)
ただ、もし充電しながらプレイできる手段があるのであれば、問題なし。充電方法がまだ紹介されていませんからね。おそらく充電台みたいなものが適切だと思いつつ、それではプレイしながら充電が難しいので、3DSのように充電台でもアダプタだけでも充電できる仕組みは、欲しいところです。
あとは、そうですね…。なんか、外付けHDDがどうこう言われていたので、記憶媒体を内蔵しないのか?という話がありましたが、仕様には「内蔵フラッシュメモリー」と書いてありますね。
ひとまず、必ず何か記憶媒体を用意しないといけないわけではなさそうですが、フラッシュメモリの容量が分かりませんので。ダウンロードタイトルや体験版などをガンガンダウンロードする人は、どちらにしても別途必要になってくるでしょうね。
ま、それでいいんじゃないですか?大容量なんて、要らない人は要らないわけですし。
◆== partygameのまとめ ==◆
リアルタイムで最後まで拝見しましたよ。さて、感想を。
Wii Uの導き出すプレイスタイル。そして方向性がそれとなく見えたように思います。
印象的だったのは、ライトユーザー向けの作品をすでに多くアピールしている点です。
『Wii Fit U』や『ニンテンドーランド』なんかがそうですけど、やっぱりリビングでワイワイ楽しむのが主体のゲーム機だけに、こういうタイプの作品はアピールするべきだと思いました。
そのぶん、コアユーザー向けのタイトル(特に日本向けのもの)はそこまでアピールされなかった部分もある気がして、インターネットユーザーにはそれが物足りないと感じた人も多いようですが…ま、そりゃそうでしょう。アメリカでの発表なんですから。日本人に合わせるわけがありません。
あと、日本ユーザーがWii Uに注目しているポイントの1つに「テレビを占有しないプレイスタイル」がありますが、これについてはほとんどアピールされず、あくまでテレビ画面とゲームパッドの画面の両方を使った遊びをアピールしてきました。
これも当然といえば当然で、「テレビを占有しないプレイスタイル」というのは、詳しく説明しなくても分かりやすい魅力。そして、据え置き型ゲーム機が主流であるアメリカにおいては、これをアピールしたところで逆効果になる恐れもありました。
これも、日本ユーザーからしたら物足りないと感じた要因の1つかもしれません。
そして個人的に気になったのは…Wiiリモコン(プラス)の立ち位置ですかね。
けっこう色々なタイトルで、普通に登場していました。多人数プレイではもちろんなんですが、『ピクミン3』でも基本はWiiリモコン+ヌンチャクでしたからね。
別にいいとは思いつつ、なんか「Wiiを持っている前提のお話」みたいなところがあり、イメージ的に損をしないかな?という気がしました。いや、会場に来ている人なんかは当然Wiiを知っていますが、発売する時のアピールまでこうだと、Wiiの延長線上であるという部分を強く感じ、Wiiを持っていないユーザーが興味を示しづらいな~と感じたのです。
…とまあ、色々ブツブツ言いましたが、個人的には”それなりに”満足しました。
ただ、以前に感じたことのある「眠れなくなるくらいの興奮」みたいなものまではなく、任天堂にしては若干物足りなかったかな?という印象でもありました。ハードル高いかもしれませんけど。
まあ、紹介されたタイトル数もそんなに多くなかったですしね。今後、タイトルラインナップがじわじわと分かってくると、魅力もグングン上がっていくのかもしれませんね。
さて、後はまだニンテンドー3DSのアピールが残っているとのことなので…これは、普通にゲーム情報として今後取り上げると思います。お楽しみに~♪
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